ニュースナショナルの人気ニュース番組「オン・バランス」のホスト、リーランド・ヴィッタートは、カリフォルニア州知事選挙の注目度が急上昇する中、同局との契約を更新した。同選挙では、当初は有力候補と目されていた民主党下院議員エリック・スワルウェルが性的不正行為の疑いで立候補を取り下げたことで、選挙戦が一変。ヴィッタートは9月10日の州知事選挙討論会に向け、カリフォルニア州サンフランシスコに赴き、同州の主要局KRONから9時の番組を生放送する。
討論会は、Nexstar系列のKTLA(ロサンゼルス)とKTXL(サクラメント)のアナウンサーが司会を務め、同社のカリフォルニア州内の放送局で中継されるほか、全米ではニュースナショナルで放送される。ヴィッタートは討論会に先立ち、犯罪率やガソリン価格などの市民の関心事について有権者に取材し、共和党のスティーブ・ヒルトンが最近の世論調査で支持を伸ばしている理由を探る予定だ。
カリフォルニア州選挙が示す米国の行方
「カリフォルニア州は、米国全体、特に民主党の動向を占ううえで非常に重要な指標となるでしょう」と語るヴィッタート。「カリフォルニア州は、民主党の政策が実践される理想的な実験場と言えます」と、同州の選挙が持つ意義を強調した。
ヴィッタートは2021年にFoxニュースからニュースナショナルに移籍したが、CBSニュースの編集主幹であるバリ・ワイスが率いる新体制への移籍を打診されたものの、これを断った。ヴィッタートとワイスは長年の友人であり、昨年には自身の自閉症に関する回顧録「ボーン・ラッキー」をワイスがホストを務めるポッドキャスト番組「オネスティー」で紹介するなど、交流が続いている。
ニュースナショナルの成長を支援
ヴィッタートは、ニュースナショナルが24時間体制のニュース専門チャンネルへと移行し、自身への投資を強化したことで、同局が「ケーブルニュース界の全国的なプレーヤー」となったと強調。自身もその成長に貢献したいと語った。また、Nexstarの親会社が200以上の地方局を有するネットワーク力を活かし、中間選挙に向けたさらなる討論会の開催に期待を寄せている。
「議員や政治家は、自らの立場を代弁するポッドキャストに出演するだけでなく、有権者の前で厳しい質問に答えるべきです」とヴィッタート。「当番組、ひいてはニュースナショナルが成功を収めている理由は、中道層の視聴者が、双方の主張を公平かつ厳しく問いただす番組を求めているからです」と述べた。
批判にも直面
一方で、ヴィッタートの取材手法には批判もある。民主党下院議員のメラニー・スタンズベリーは2月にX(旧Twitter)で、ヴィッタートがジェフリー・エプスタイン関連の政府文書に関するインタビューで、ドナルド・トランプ前大統領の「説明責任を果たすべきだ」と迫った内容について、「システムが被害者を失敗させ、富と権力を持つ者を保護している」と非難した。
これに対しヴィッタートは、「視聴者の知性を尊重し、ゲストの主張を無批判に受け入れることはない」と述べ、政治家であれ、どのようなテーマであっても、主張を厳しく追及する姿勢を貫くと語った。「政治家は、自らの主張を並べ立てるだけで番組に出演するのではなく、厳しい質問に答えるべきです。多くの人が、政治家が自分の主張を押し通すだけで番組に出演できると考えているのが現状です。しかし、私はそうはさせません」と強調した。