フォードF-150ラプターRは、そのパワーを路面に伝えるのが難しい車両の一つだ。特にドラッグレース仕様に改造された場合、公道走行は一層困難になる。YouTuberのブラッド・デベルティ氏は、ツインターボで1,600馬力を超えるラプターRを所有しているが、このパワーは公道での運転には適していない。

BFグッドリッチはラプターRの純正タイヤとして、最大37インチのオールテレーンタイヤ「T/A KO2」を供給している。これはオフロード走行には最適だが、ドラッグレースのような舗装路での高出力走行には向いていない。そこでデベルティ氏は、BFグッドリッチに対し、39インチのレーシングスリックの製作を依頼した。その結果、巨大なスリックが完成した。

レーシングスリックのメリット

純正のオールテレーンタイヤは、凹凸のある路面を捉えるために深い溝が刻まれている。一方、レーシングスリックには溝がなく、接地面積が最大化される。これにより、舗装路でのグリップ力が大幅に向上し、ドラッグレースに最適なタイヤとなる。実際、ほとんどの舗装レースでスリックが使用されている。

デベルティ氏は、ラプターRをさらに公道走行に適した状態にするため、車高を下げた。この改造はラプターファンの間で議論を呼ぶ可能性があるが、彼はその反響を楽しんでいるようだ。

過去の事例と今後の展望

オフロードピックアップトラックにスリックを装着するという試みは、今回が初めてではない。2022年には、ラム1500 TRXにスリックを装着した例があり、702馬力のトラックが10.922秒のクォーターマイルを124マイル/時で走行し、純正最高速度を6マイル/時上回った。これは、たとえオフロードを走行しないとしても、高出力トラックへの需要が高いことを示している。今後、自動車メーカーはフォードF-150ライトニングのような従来型のストリートトラックにも注目すべきかもしれない。

出典: The Drive