恋愛ドラマに求められるものは何だろうか。まずは応援したくなるキャラクター。互いを引き離す状況、やがて結びつける運命(そしてまた離れるかもしれない繰り返し)。そして時には勘違いや壮大なジェスチャーも必要だ。テレビドラマとしての魅力を高めるには、俳優陣の魅力も欠かせない。彼らの演技が、情熱から心の傷、脆さまでをリアルに伝えなければならない。

Amazonの新作恋愛ドラマ「オフキャンパス」は、そんなすべてを叶えた作品だ。サウンドトラックも秀逸で、時代に求められるメッセージ性も兼ね備えている。特に重要なのは、現代社会で蔓延る「有害な男性性」を批判し、同意の大切さを新しい形で描いている点だ。

原作はエリー・ケネディのベストセラー「オフキャンパス」シリーズ第一作「The Deal」。ルーイザ・レヴィ監督が手掛ける本作は、互いに助け合いながら、自分自身のベストな姿を見つけていく二人の物語を描く。舞台はブライア大学。音楽を専攻する控えめな学生ハンナ・ウェルズ(エラ・ブライト)は、片思いのミュージシャンに気づいてもらえない日々を送っている。一方、大学のアイスホッケー選手で成績不振に悩むギャレット・グラハム(ベルモント・カメリ)は、チームに残るために勉強が必要だった。

ギャレットはハンナに家庭教師を頼み、その見返りとして彼女の「偽の恋人」役を引き受ける。ハンナは片思いの相手、ジャスティン(ジョシュ・ヘウストン)にアピールするためだ。これは「トゥ・オール・ザ・ボーイズ・アイヴ・ラヴド・ビフォア」のような設定だが、この物語はそれだけではない。シリーズの他の作品がアイスホッケー部のメンバーと他の女性との恋愛を軸にしているのに対し、シーズン1では新たなキャラクターたちも紹介される。

魅力的なサブキャラクターたち

  • ディーン・ディ・ローレンティス(スティーブン・カリン):当初は冷たい印象だが、次第に好感が持てるようになる金持ちのプレイボーイ。
  • ジョン・ローガン(アントニオ・チプリアーノ):アンダードッグ的な存在で、もう少し活躍が見たかったキャラクター。
  • アリー・ヘイズ(ミカ・アブダラ):ハンナの親友で、新たな失恋に悩む女性。
  • ジョン・タッカー(ジェイレン・トーマス・ブルックス):スクリーンタイムは少ないが、感じの良い存在。特に感謝祭のエピソードでは、孤独な学生たちのために奮闘する姿が印象的。

今後の展開次第では、これらのキャラクターたちが主役の物語で再登場する可能性も。まるで「ブリジャートン」のような、ハンサムな大学生たちの恋愛模様が楽しめるかもしれない。

パイロットエピソードは少し硬直した印象を受けるが、その後のエピソードでは若手俳優陣の才能や作品のクオリティが徐々に高まっていく。現代の恋愛ドラマに新たな風を吹き込む「オフキャンパス」に注目だ。

出典: The Wrap