2024年4月27日、ワシントンD.C.で開催されたホワイトハウス記者協会晩餐会は、突如として銃声によって中断された。会場となったワシントン・ヒルトンホテルで発生した銃撃事件により、トランプ前大統領は警備隊に伴い会場から退去。出席者たちは机の下に身を隠すなど、パニック状態に陥った。

事件は、1981年にレーガン大統領が狙撃されたのと同じホテルで発生。閣僚らは晩餐会から避難し、出席者らは混乱のなかで安全確保を求められた。CBSニュースのウェイジア・ジャン記者をはじめとする多くのジャーナリストは、プロフェッショナルな対応で現場からの報道に切り替えた。

混乱の夜の前夜祭

晩餐会に先立ち、出席者らは近隣のヘップバーン・アパートメントで開催されたプック主催の前夜祭に参加していた。カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏は、トランプ前大統領のスピーチについて「退屈で、かつてのような面白みがない」と語ったという。

ホテルに向かう途中、ジャーナリストたちはメディア各社が主催するレセプションに参加。 PoliticoとCBSニュースの合同レセプションでは、CNN関係者の存在が「CNNとCBSの合併」というジョークを生んでいた。CBSニュース編集長のバリ・ワイス氏は会場の中央で写真撮影に応じ、CBS「イブニングニュース」のアンカー、トニー・ドクピール氏は昼食後の仮眠から合流した。

銃声と突然の避難

ホテルのロビーでは、正装したジャーナリストらがスムーズに移動していたが、警備上の理由からボールルーム入口では磁気検査が実施されていた。筆者は晩餐会には参加しておらず、ホワイトハウス近くのレンキック・ギャラリーで開催されたサブスタック主催のテキサス・パーティーに参加していた。

同パーティーは当初はコーンブレッドやアイスクリームの提供など、和やかな雰囲気だったが、銃声の報により一転、出席者らはパニックに陥った。トランプ前大統領の顧問ダン・スカヴィーノ氏も避難する姿が確認された。

ステージ上からは「安全が確認された」とのアナウンスがあったが、4人のスタッフがカウボーイ姿で出口を封鎖。インスタグラムでライブ配信を行ったアーロン・パルナス氏や、筆者も現地の状況を動画で伝えた。一方で、ギフメーカーを担当していたメイダストゥーチのスコット・マクファーレン氏は、パーティーを楽しみ続ける様子が見られた。

セキュリティ体制への疑問

この一連の出来事は、ホワイトハウス記者協会晩餐会のセキュリティ体制に疑問を投げかけるものとなった。同ホテルは1981年のレーガン大統領暗殺未遂事件の舞台であり、今回も同様の場所で銃撃事件が発生したことで、警備の甘さが指摘されている。出席者らはその後のアフターパーティーでも議論を続け、セキュリティ強化の必要性が浮き彫りとなった。

出典: The Wrap