イタリアのスーパーカー専門メーカー、ランボルギーニは、次世代フラッグシップモデル「レヴェルト SV」のテストを開始した。同社の「スーパーヴェローチェ(SV)」シリーズの最新作となる本車は、プラグインハイブリッドシステムの大幅な強化に加え、空力性能の最適化と軽量化が図られている。
先日、ランボルギーニ・テメラリオ・スパイダーのスパイ写真が公開されたばかりだが、今度は「レヴェルト SV」の初となるスパイ写真が撮影された。プロトタイプ車両は、従来の迷彩カモフラージュを排除し、「Attenzione Macchina Veloce(注意:高速車両)」というメッセージを掲示。これは「スーパーヴェローチェ」の復活を暗示する、あえての挑発的な演出だ。
レヴェルト SVのベースとなる現行モデル「レヴェルト」は、6.5リッターV12自然吸気エンジンに3基の電気モーター、8速デュアルクラッチトランスミッション、リチウムイオンバッテリーを搭載。これらを組み合わせたハイブリッドシステムは、1001馬力(747kW / 1015PS)を発生し、最高速度は時速350kmを超える性能を誇る。
これに対し、レヴェルト SVはさらに高出力化が図られると見られている。参考までに、前世代のスーパーカー「アヴェンタドール SV」は740馬力(552kW / 750PS)を発揮したが、これは通常モデル比で49馬力(37kW / 50PS)アップした数値だった。その後、アヴェンタドール SVJでは759馬力(566kW / 770PS)までパワーアップしている。
レヴェルト SVの出力についてはまだ正式発表されていないが、うわさによれば、1184馬力(883kW / 1200PS)程度に達するとされている。ただし、過去の実績から考えると、この数値はかなり大幅なアップデートを示唆しており、現実味を帯びてくる可能性が高い。
外観:空力性能と軽量化に特化したデザイン
パワーユニットの強化に加え、レヴェルト SVはフロントバンパーの再設計や、目立つスプリッターの採用、三角形のエアインテーク、改良されたサポートバーなど、空力性能の向上に注力したデザインが施されている。側面には、フロントホイール後方に新たなフィンが追加され、SV専用の軽量ホイールも採用される見込みだ。
リアビューでは、大型のリアウイングとテールライト上部の新たなベント、六角形のフレーム内に丸型のエキゾーストテールパイプを配置した改良型エキゾーストシステムが確認できる。また、アグレッシブなディフューザーは現行モデルから引き継がれるが、量産モデルではさらに進化する可能性がある。
内装:軽量化と機能性の両立
スパイ写真では車内の詳細までは捉えられていないが、レヴェルト SVは現行モデルと同様に、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと8.4インチのインフォテインメントシステムを搭載する見込みだ。その一方で、軽量化のためにスポーツシートの採用、カーペットや防音材の削減、さらには9.1インチのフロントパッセンジャー用ディスプレイの廃止など、さまざまなコスト削減が図られる可能性がある。
ランボルギーニは、レヴェルト SVを通じて、スーパーカーの新たなベンチマークを打ち立てようとしている。今後、さらなる詳細が発表されるにつれ、その実力に注目が集まることは間違いないだろう。