最高裁がミフェプリストン規制凍結を再延長

米国最高裁判所は11月20日、広く使用されている中絶薬ミフェプリストンの処方に関する新たな規制凍結を延長した。これにより、郵便による処方が引き続き可能となり、薬局や遠隔医療企業に一時的な猶予が与えられた。

凍結期間は木曜日午後5時まで

今回の凍結延長により、関連業者は当面の混乱を回避できる見通しとなった。凍結期間は11月23日午後5時までとされており、その間、医療機関や薬局は従来の処方方法を継続できる。

規制見直しを巡る法廷闘争の背景

今回の措置は、最高裁判事のサミュエル・アリート氏が先週に引き続き凍結を延長したもので、製薬会社のダンコ・ラボラトリーズとジェンバイオプロからの要請を受けた形だ。両社は、遠隔診療や郵便による処方の再開を求めていた。

一方で、反中絶団体はバイデン政権による規制緩和政策の撤回を求めており、特にミフェプリストンの処方に際して患者が対面診療を受ける必要がなくなった点を問題視している。

ルイジアナ州の主張と5巡区控訴裁判所の判断

今月10日には、第5巡回区控訴裁判所がルイジアナ州の主張を一部認める判断を下した。ルイジアナ州は、連邦政府の規制が州の「未出生の生命保護」法を侵害し、ミフェプリストンの副作用による緊急医療費の増加を招いたと主張していた。

同州は、ミフェプリストンの使用により医療費が増加したとして、州のメディケイド基金からの支出を問題視していた。

今後の展望と影響

今回の凍結延長は、中絶薬へのアクセスに関する法廷闘争の一時的な落ち着きを示すものだが、根本的な解決には至っていない。バイデン政権の規制緩和政策は引き続き議論の的となっており、最高裁による最終判断が注目される。

「今回の凍結延長は、医療現場にとって重要な一時的な解決策だが、長期的な法的安定性を確保するためにはさらなる議論が必要だ」
専門家コメント

出典: Axios