米下院議員、ハサン・ピーカー氏の発言を非難する超党派決議案を発表
米国下院議員の民主党ジョシュ・ゴットハイマー氏と共和党マイク・ローラー氏は、オンライン活動家ハサン・ピーカー氏とキャンデイス・オーウェンズ氏の発言を非難する超党派決議案を提出した。決議案は、両氏の「反ユダヤ主義的で憎悪に満ちたレトリックの拡散」を糾弾するとともに、ソーシャルメディアプラットフォームや公的指導者に対し、憎悪表現への対策強化を求めている。
決議案の主な内容
決議案では、ピーカー氏とオーウェンズ氏の発言を「選択的に取り上げた」内容が示されている。具体的には以下の通り:
- ハサン・ピーカー氏に関する主張
- 2019年8月、Twitch配信中に「アメリカは9.11を受けて当然だ」と発言
- 正統派ユダヤ人を「近親交配」と呼称
- 2023年10月7日のハマスによるイスラエル市民への性的暴行を「レイプがあったかどうかは関係ない」と発言し、ハマスの行為を軽視
- 複数回にわたりハマスを支持し、「イスラエルよりハマスの方が1000倍まし」と発言
- キャンデイス・オーウェンズ氏に関する主張
- 米国政府を「イスラエルが支配している」とする陰謀論を主張
- ユダヤ人が非ユダヤ人を憎むように教えられているとする虚偽の主張
- ホロコースト生存者の証言を疑問視し、2024年7月には「メンゲレの医療実験は奇妙なプロパガンダ」と発言
- 2025年2月、ユダヤ人がキリスト教徒の子供を殺害するという「血の中傷」的主張を拡散
- 2026年2月、米国を「イスラエルのために働くサタニックな児童虐待者が支配している」とする投稿
決議案の実効性と背景
決議案は法的拘束力を持たないが、議員らの「優先事項」を示すものと指摘されている。特に、ピーカー氏はイスラエルへの反対を表明しているに過ぎないが、決議案ではその発言が「反ユダヤ主義的」と位置付けられている。一方でオーウェンズ氏については、明確な反ユダヤ主義的陰謀論者と評されており、両者の発言の性質には大きな隔たりがある。
「ピーカー氏はイスラエルへの反対を表明しているに過ぎないが、決議案ではその発言が反ユダヤ主義と同一視されている。一方、オーウェンズ氏の主張は明確な反ユダヤ主義的陰謀論であり、両者の発言の性質には大きな隔たりがある。」
反応と論争
決議案の提出を受け、両議員の「選択的な事実の切り取り」に対する批判も噴出している。ピーカー氏の支持者らは、決議案が「イスラエルのパレスチナに対する行動を正当化するための政治的パフォーマンス」に過ぎないと主張。一方で、オーウェンズ氏の発言については、明確な反ユダヤ主義的主張として広く認識されている。
決議案は、米国における反ユダヤ主義の拡散に対する議論を再燃させる契機となった。
出典:
Aftermath