韓国・ヒュンダイは北京モーターショーにて、中国市場専用の新型電気自動車(EV)「アイオニックV」を発表した。同社はこのモデルを「オリジン」と名付けた新しいデザイン方向性の第一弾と位置づけ、今後5年間で中国市場に20車種のEV・ハイブリッド車を投入する計画を発表した。
同社は、コンセプトカー「ヴェヌス」の発表直後という異例のスピードで、北京モーターショーにて実車を披露。通常であれば1年以上を要するプロセスを数週間で実現した。
斬新なデザインとスーパーカーの要素
アイオニックVのデザインは、イタリアンスーパーカーを彷彿とさせる「くさび形のフロントノーズ」「鋭利なライティング」「高いクロスオーバースタンス」が特徴だ。専門家からは、トヨタ・プリウスやテスラ・サイバートラック、ランボルギーニ・テメラリオなどとの類似点が指摘されている。
中国市場向けに最適化されたサイズと機能
中国市場では後部座席のスペースが重視される傾向にあり、アイオニックVは全長4,900mm、全幅1,890mm、ホイールベース2,900mmという大型サイズを採用。充実した足元スペースと、360度カメラを含む先進的な駐車支援システムを搭載している。
27インチ4Kパノラマディスプレイを採用
インテリアには、27インチの超薄型4Kパノラマインフォテイメントディスプレイを中心に、ヘッドアップディスプレイ、ドルビーサラウンド8スピーカーシステム、アンビエントライティングを装備。運転体験を一新する先進的な仕様となっている。
航続距離と充電性能
バッテリーやパワートレインの詳細仕様は未発表だが、800V高速充電に対応し、中国CLTC基準で600km以上の航続距離を達成するロングレンジモデルを用意する。ただし、CLTC基準は実走行距離よりも optimistic な評価基準であるため、実用的な航続距離は480km程度と見込まれる。
グローバル展開の可能性
アイオニックVが欧州や米国市場に導入されるかは現時点で未定だが、中国市場を「実験場」と位置づけるヒュンダイの戦略から、今後欧米市場への導入も期待される。特に、販売不振が続く「アイオニック6」の後継モデルとして投入される可能性も指摘されている。