GWMタンク700 Hi4-Z:864馬力のプラグインハイブリッドSUV

GWM(Great Wall Motor)は、新型「タンク700 Hi4-Z」を発表した。同車は864馬力を発揮するプラグインハイブリッドSUVで、北京モーターショー2026(5月21日開幕)で初公開される。

外観とデザイン:Gクラスとジムニーの奇妙な融合

タンク700は、メルセデス・ベンツGクラスとスズキジムニーの特徴を併せ持つ独特なデザインが話題となっている。GWMは中国市場で数年間販売されてきたタンク700を刷新し、2026年モデルとしてスポーツ性を高めた。しかし、そのデザインは「模倣」との批判も免れない。

パワートレイン:864馬力のハイブリッドシステム

タンク700 Hi4-Zの心臓部は、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン(248馬力)と、トランスミッションに組み込まれた電気モーター(288馬力)、リアに搭載された電気モーター(322馬力)のハイブリッドシステム。これらが組み合わさり、合計864馬力を発生する。

また、56.095kWhの大容量バッテリーを搭載しており、EV走行時の航続距離は最大190km(118マイル)を達成。プラグインハイブリッドとしての利便性も高い。

性能:パワーはあるが加速は平凡

864馬力という圧倒的なパワーを誇るタンク700だが、0-100km/h加速は5.6秒と、一般的な内燃機関スポーツハッチバックと同等の性能に留まる。これは車両重量とサイズが影響しているとみられる。

燃費性能も注目されており、ハイブリッドモード時は1.16L/100km(202.7mpg)、バッテリー切れ時は8.45L/100km(27.8mpg)と、ハイブリッド車としては優秀な数値を達成している。

オフロード仕様「Hi4-T」も発表

タンク700には、オフロードに特化した「Hi4-T」も用意される。こちらは3.0リッターV6エンジン(355馬力)と174馬力の電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。9速ATとの組み合わせで、合計出力はHi4-Zよりも低いが、0-100km/h加速はやはり5.6秒と同等の性能を発揮する。

このモデルはバッテリー容量が37.1kWhと小さいため、重量が軽くなっており、フロント・センター・リアの3つのデフロック機能を備えることで、オフロード走行性能を高めている。

中国自動車メーカーの模倣戦略

GWMを含む中国の自動車メーカーは、世界中のデザインチームを起用して独創的なモデルを開発している一方で、既存の高級車を模倣したモデルも多い。タンク700はその典型例と言えるだろう。しかし、864馬力というパワーと、オフロード性能の高さは、他の追随を許さない強みとなっている。

「タンク700は、Gクラスとジムニーの奇妙な融合だが、そのパワーと機能性は他に類を見ない。」

— 自動車アナリスト、李明氏
出典: CarScoops