NFLのレギュラーシーズンが18試合に拡大する時期は「いつか」ではなく「既に決まっている」との見方が主流となっているが、ロジャー・グッデルコミッショナーはその拡大を「可能性の問題」として捉えている。

グッデルコミッショナーは18試合制について、米国時間8月23日に放送された「The Pat McAfee Show」に出演し、以下のように発言した。

「第一に、選手の安全が最優先課題です。選手を安全に守れないのであれば、実施することはありません。そのため、18試合制が避けられない未来だとは言えません」

「第二に、私たちは2021年にレギュラーシーズンを16試合から17試合に拡大しました。その際も選手との合意があってこそ成功したのです。選手の安全を高める取り組みを進め、実現に至りました」

その一方で、グッデルコミッショナーは18試合制の導入が「いつか」訪れる可能性についても言及した。

「18試合制が現実となった際には、ダブルバイウィークの導入やロースターの拡大など、選手会や競技委員会との調整が必要不可欠です。これらを総合的に検討し、成功に導く必要があります」

ロースターについては、試合当日のアクティブロースターを2〜3人拡大する案が示唆された。また、18試合制の主な根拠として、プレシーズンの削減が挙げられている。

「プレシーズンについて私は批判的です。プレシーズンはリーグが掲げる基準に達していません。シーズン構造全体を見直すべきです。オフシーズン、トレーニングキャンプ、レギュラーシーズン、ポストシーズンまで含めて、常に改善点を模索すべきです。プレシーズンを削減することが最優先課題の一つです」

しかし、プレシーズンはそもそも「本番」ではなく、あくまでも実戦形式の練習に過ぎない。リーグの収益拡大を目的に、プレシーズンの試合をレギュラーシーズンに振り替えることで、NFLはさらなる利益を得られる可能性がある。

現在のレギュラーシーズンは17試合で、試合数は272に達している。18試合に拡大すれば288試合に増加する。さらに、プレシーズンを全廃してその試合をレギュラーシーズンに組み込めば、320試合にまで拡大することになる。これは、テレビ局やストリーミングサービスにとって大きなビジネスチャンスとなる。

また、18試合制の導入により、ダブルバイウィークが実施されれば、日曜 afternoon 2試合、日曜 night 1試合、月曜 night 1試合、木曜 night 1試合の計5つのウィークが追加される。これにより、放映権の価値はさらに高まる。

こうしたビジネス面のメリットから、18試合制の導入は「避けられない未来」との見方が強まっている。NFLは2027年までに実施する可能性も示唆しており、正式決定が待たれる。