NFLドラフトで指名された選手が、大学に戻る「逆戻り」の時代が近づいている。NCAAの規則が反トラスト法違反と認定され、選手の権利が拡大したことで、残存資格を持つ選手が大学に復帰しやすくなったためだ。
昨年、NBAドラフト1巡で指名されたジェームズ・ンナジに対し、NCAAは4年間の資格を認めた。これは、選手がドラフト指名を受けても、大学に戻る道が開かれた象徴的な出来事だった。
近い将来、NFLでも同様の「ビジネス判断」を下す選手が現れるだろう。連邦政府がNCAAに救済措置を与えない限り、選手は最大の収入機会と移動の自由を享受できる環境にある。
現在の状況下では、ドラフト指名を受けた選手が、NFLと同等のプロフェッショナルな環境でプレーできる大学に戻る選択肢が現実的なものとなっている。
過去の注目選手とその選択
昨年、ドラフト2日目に指名順位が下がったシェデュア・サンダースについて、大学に戻ることの合理性を指摘した記事は、当メディア史上最も読まれた記事の一つとなった。同様に、クイン・エバースも大学に戻る可能性が議論されたが、結局実行に移されることはなかった。
しかし、状況はさらに明確になりつつある。今年の注目選手は、QBタイ・シンプソンだ。シンプソンは、大学で1年プレーすれば650万ドル相当の価値があると主張している。これは、ドラフト6位指名選手の平均年俸に匹敵する金額だ。
シンプソンはドラフト1巡指名の有力候補とされている。仮に1巡で指名されなかった場合、彼は18時間以内に状況を検討することになる。すでに2026年の選手構成はほぼ固まっているが、シンプソンが戻れば歓迎する大学は必ず現れるだろう。
650万ドルという金額を再び手にするのは難しいが、2巡指名選手として契約するよりも多くの収入を得られる可能性がある。昨年の2巡1位指名選手の平均契約額は年間210万ドルだった。
シンプソンの決断とその影響
シンプソンにとって重要なのは、ドラフトプロセスから明確に撤退する意思を示すことだ。仮に指名されて大学に戻った場合、指名したチームは彼の権利を保持し続ける。ドラフトを拒否するのであれば、誰にも指名されないような形で撤退を表明する必要がある。
しかし、時間が経過すれば経過するほど、2027年の権利を保持することの金銭的な魅力が増すリスクもある。いずれにせよ、大学フットボールへの「三度目の挑戦(Triple Lindy)」は可能な選択肢であり続ける。サンダースやエバースにとってそうだったように、シンプソンにとっても、そして今後ドラフト指名順位が予想より低い選手にとっても、現実的な選択肢となり得るのだ。