アディダスが20年ぶりに最高のワールドカップCMを発表した。今回の「Backyard Legends」は、スター選手が集結した伝説のストリートサッカー対決を描く5分間の大作で、5月7日にティモテ・シャラメのInstagramを通じて公開された。

CMは、アカデミー賞ノミネート俳優のシャラメが、史上最高のストリートサッカー選手を集めるところから始まる。チームには、アメリカ代表のトリニティ・ロッドマン、レアル・マドリードのジュード・ベリンガム(イングランド代表)、FCバルセロナのスペイン代表新星ラミーヌ・ヤマルが参加。しかし、1996年から無敗を誇る伝説のストリートサッカーチームが存在し、シャラメはその連勝記録を止めようとする。

CMでは、90年代のスター選手であるデビッド・ベッカムやジネディーヌ・ジダンも登場し、バッド・バニーとリオネル・メッシが観戦する中、熱い戦いが繰り広げられる。

CM制作の裏側

「Backyard Legends」は、Omnicom傘下の新生代代理店Lola USA(2024年4月に180とAdam EveDDBニューヨークが合併して誕生)が制作を担当。従来の「スター選手が集結した意外な舞台での試合」というお決まりの構図を、新たな視点で再構築し、ワールドカップというビッグイベントにふさわしいクオリティを実現した。

アディダスのワールドカップCMの歴史

アディダスのワールドカップCMは、過去20年間で様々な試みが行われてきた。2006年の「José」では、アパートが並ぶストリートサッカー場で二人の少年が伝説的な選手を選抜し、CGで過去のスター選手を蘇らせる斬新な演出が話題を呼んだ。2010年の「Cantina」は、Daft Punkやスヌープ・ドッグ、ジェイ・バラケル、オアシスのギャラガー兄弟がスター選手と共演するという、SF映画「スター・ウォーズ」のモス・アイズリー・カントinaをモチーフにした奇想天外な作品だった。

一方で、2014年の「The Dream」は、リオネル・メッシを筆頭に、ダニ・アルベス、ルイス・スアレス、ロビン・ファン・ペルシ、バスティアン・シュヴァインシュタイガー、シャビ・エルナンデスなど、アディダスと契約する世界各国のスター選手が集結した大作だった。しかし、近年のCMは斬新さに欠けるという指摘もあった。

そんな中、「Backyard Legends」は、20年ぶりにアディダスのワールドカップCMの金字塔を打ち立てたと評価されている。伝説の選手と現代のスターが融合した斬新なストーリー展開が、世界中のサッカーファンを魅了した

今後の展望

ワールドカップイヤーに発表された本作は、アディダスのブランド力とサッカーへの情熱を再確認させる内容となった。今後もアディダスは、ワールドカップをはじめとするビッグイベントで、革新的なCMを発表し続けることが期待される。