ウェンディーズ非公開化の可能性で株価急騰
米ファストフード大手のウェンディーズ(Nasdaq: WEN)は、ネルソン・ペルツ氏率いる投資ファンドTrian Fund Managementが同社の非公開化を検討しているとの報道を受け、16日、株価が17%近く上昇した。ただし、前場取引では株価はほぼ横ばいにとどまった。
ペルツ氏の影響力とTrian Fund Managementの動き
Trian Fund Managementは、2月に規制当局に提出した書類で、ウェンディーズの株式売却または同社の非公開化を検討している可能性を示していた。現在、ペルツ氏とTrian Fund Managementは合わせて16%の株式を保有しており、ペルツ氏の息子であるブラッドリー・ペルツ氏とTrian Fund Managementの共同創業者で社長のピーター・メイ氏は、いずれもウェンディーズの取締役を務めている。
ウェンディーズとTrian Fund Managementに対してコメントを求めたが、いずれからも回答は得られていない。
ウェンディーズの業績と課題
ウェンディーズは、米国の同店舗売上高が前年同期比7.8%減少するなど、業績不振に直面している。直近の四半期決算では、アナリストの予想を上回る業績となったものの、過去2四半期で174店舗を閉鎖するなど、米国市場の縮小が続いている。
一方で、国際市場では順調な成長を示しており、中国市場に今後10年間で最大1,000店舗を展開する計画を発表している。
経営再建策「Project Fresh」の進捗
ウェンディーズは昨年10月、「Project Fresh」と称する経営再建策を発表した。この計画には、ブランド再活性化、システム最適化、資本配分などが含まれており、数百店舗の閉鎖も検討されている。直近の決算発表では、ケン・クック暫定CEOが「米国事業の改善に向けた進捗を実感しており、方向性に自信を持っている」と述べた。
2月にウェンディーズは、Trian Fund Managementからの買収提案について「慎重に検討する」とコメントしていたが、現時点で具体的な反応は示されていない。
非公開化の流れと業界の動向
非公開化は、近年ファストフード業界でも珍しくない戦略となっている。デニーズ、ウォルグリーン、バーンズ・アンド・ノーブルなどの大手小売チェーンも、過去に非公開化を実施している。
ウェンディーズの株価は、直近12カ月で約33%下落しており、業績回復への期待が高まっている。ペルツ氏の動きが、同社の経営戦略に与える影響が注目される。