ディズニー、第2四半期売上高252億ドルに7%成長
米ウォルト・ディズニーは2024年4月から6月の四半期決算を発表し、売上高が前年同期比7%増の252億ドルに達したと発表した。調整後1株当たり利益(EPS)は1.57ドルで、市場予想(売上高249億ドル、EPS1.50ドル)を上回った。
ストリーミングとテーマパークがけん引
同社の成長をけん引したのは、ストリーミング事業とテーマパーク部門だった。その一方で、スポーツ放映権料の高騰やマーケティング費用の増加が利益を圧迫。営業利益は前年同期比4%増の46億ドル、純利益は22億5000万ドル(調整後)となった。
CEOが新戦略を発表:IP投資とAI活用
新CEOのジョシュ・ダマロ氏は、同社の新たな成長戦略として「IP投資」「消費者とのシームレスなつながり」「AIを含むテクノロジー活用」の3本柱を掲げた。特にAIを活用したストーリーテリングや収益化の強化に注力する方針だ。
「ディズニーはグローバルエンターテインメント業界でユニークなポジションにあり、成長機会は大きい。急速な技術変化やビジネスモデルの転換に対応しながら、長期的な価値創造を目指す」
— ジョシュ・ダマロ CEO
今後の展望:2026年にEPS12%成長を目指す
ディズニーは2026年度のEPS成長率を12%と予想。また、80億ドル以上の自社株買い戻しを計画している。第3四半期の営業利益は約53億ドルを見込むとともに、2027年度の調整後EPSが2桁成長する見通しを示した。
ディズニー×Epic Games提携:新たなゲームプラットフォーム構築へ
ディズニーはEpic Games(フォートナイトの開発元)との15億ドル規模の提携を戦略の中心に位置付けている。両社は新たなゲームプラットフォームを開発中で、ディズニーのキャラクター(ミッキーマウス、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、アバターなど)をフォートナイト内で楽しめるようにする計画だ。
同社は既に「ザ・シンプソンズ」とのコラボレーションで8000万人以上のプレイヤーが7億8000時間以上プレイした実績を強調。今後、より多くのコンテンツとの融合を進め、消費者とのエンゲージメント向上を図る。
課題も:AI提携解消とレイオフの影響
ダマロCEOは就任直後から様々な課題に直面。就任初週にはAI分野でのOpenAIとの提携解消や、主要パートナーであるEpic Gamesのレイオフ処理に対応した。また、トランプ前大統領とジミー・キメル氏の対立騒動では、ディズニーは中立を保つ姿勢を示した。
ディズニー+を「デジタル中核」に
ダマロ氏は、ストリーミングサービスのディズニー+を同社の「デジタル中核」と位置付け、さらなる成長戦略を推進。AI技術を活用したパーソナライズドコンテンツや、マルチプラットフォーム展開を強化する方針だ。