米国時間2月10日深夜、ドナルド・トランプ前大統領は、保守系インフルエンサーによる移民関税取締局(ICE)の名称変更提案を支持し、新たに「National Immigration and Customs Enforcement(NICE)」とするよう示唆した。

「メディアが1日中、『NICEエージェント』と報道するようになるからな」とトランプ氏は投稿。続けて「GREAT IDEA!!! DO IT」と強調した。

トランプ氏は過去にも、名称変更による「リブランド」に強い関心を示してきた。就任直後の2017年にはメキシコ湾を「アメリカ湾」と改称する案を発表したが、定着には至っていない。同年には国防総省を「戦争省」へ改称する提案も行ったが、これは実態に即した表現だったと評価されている。

米国の歴史のうち、平和だった期間は250年のうち20年に満たず、国防総省という名称が実態とかけ離れた「美化表現」であった点を指摘する声もある。一方で、自身の名前を冠した「トランプ・ケネディ・センター」への改称など、自己顕示的な動機が透ける改名も見られた。

しかし、名称変更が実態を変えることはない。メキシコ湾は依然としてメキシコ湾であり、国防総省(または戦争省)が連邦予算の過半を消費し、第二期政権下で7カ国以上への空爆を実施した事実も変わらない。ICEがNICEへ改称しても、収容者の死亡率や予算規模、過剰な権限行使といった問題は解決しないのが現実だ。