先週カリフォルニア州の廃車置き場で1970年代初頭のGMCバンを取材した筆者は、今回ネバダ州の廃車置き場で1970年代初頭のダッジバンを発見した。次はユタ州でフォード・エコノラインが見つかるかもしれない。
クライスラーは1964年から1970年まで、前輪駆動方式のダッジ/ファーゴA100シリーズを製造していた。最終型の1970年式は、現在では廃車置き場で見つけるのが難しい貴重な存在となっている。今回のA108スポーツマンは、ネバダ州スパークス近郊の廃車置き場に放置されていた。
筆者は2010年代に1966年式A100トレードマンを購入、修理して販売した経験から、当時のA100シリーズに関する記事を多数執筆してきた。2007年以降、筆者は可能な限り多くのA100シリーズの廃車を撮影し、記事にしてきた。これまでに取材したモデルには、1966年式トレードマン、1967年式スポーツマン、1967年式キャンパー、1968年式スポーツマン、1969年式スポーツマンなどが含まれる。
1967年から1970年にかけて、クライスラーはA100のロングホイールベース版を製造していた。通常のA100のホイールベースは90インチ(MGBと同じくらい短い)だが、このA108は108インチ(初代シボレー・カマロと同じくらい)のロングホイールベース仕様だ。クライスラーはこのモデルをA108と名付け、写真にはA108のエンブレムの跡が確認できる。
A100の特徴は、小型ながらも優れた積載能力にあった。前後ともにリジッドアクスルとリーフスプリングを採用していたため、多くの貨物や乗客を載せることができた。しかしその一方で、高速道路を走行すると不快な揺れやポーポイジング現象が発生し、特にキングピンが摩耗するとその傾向が顕著になった。筆者が所有していたA100も、318エンジンにトルクフライトトランスミッションを組み合わせ、ブレーキやサスペンションを新品同然に交換したが、時速45マイル(約72km/h)以上で走行すると依然として運転が困難だった。そのため、最終的に手放すこととなった。その後、この車はカナダに渡ったという。
A100シリーズの総販売台数は10万台をわずかに超える程度で、1990年代初頭までは米国の道路でよく見かける存在だった。筆者がこのA108スポーツマン(と隣にあったエコノライン)を撮影したのは、1991年に閉鎖されたカリフォルニア州ヘイワードの「Hayward Pick Your Part」という廃車パーツ専門店の駐車場だった。
1971年式モデルから、クライスラー(とGM)はフォードに追随し、バンのデザインを大型化。エンジンを前方に移動させ、独立懸架式サスペンションを採用した。クライスラーのこの新デザインは成功を収め、ダッジ(および数年間はプリムス)のBシリーズバンは1997年から2003年まで(フェイスリフトと新設計の境界線による)製造が続けられた。
今回のA108スポーツマンを発見した際、後輪アセンブリを測定していた男性がいた。彼は1967年式バラクーダへの流用を検討していたという。その男性は親切にも車から降りてきて、筆者に話を聞かせてくれた。