フェラーリが「プルロサングエ」にスポーツ性能を強化する新パッケージを追加
イタリアの自動車メーカー、フェラーリは、クロスオーバーモデル「プルロサングエ」に新たな「ハンドリング・スペシャル」パッケージを導入した。このオプションは、同社初の4ドア・4シーターであるプルロサングエのスポーツ性能を高めつつ、実用性を損なわないことを目指したものだ。
機械的な改良点
最大の変更点は、アクティブサスペンションシステムの再調整だ。フェラーリによると、ボディの動きが10%低減され、よりタイトでコントロールされた走りを実現。これにより、コーナー通過時の反応が向上し、安定した車体姿勢が保たれるという。
また、トランスミッションの制御ソフトウェアも最適化され、ギアチェンジがより速く、アグレッシブになった。特に「レースモード」や「ESCオフモード」ではその効果が顕著で、マニュアルモードでは5,500rpm以上でシフトがよりドラマティックになる。フェラーリは公称715馬力(725PS)としているが、独立したダイノテストでは800馬力(811PS)以上を記録している。
エンジンとサウンド
プルロサングエの6.5リッターV12エンジンは、自然吸気ながらも静粛性が高く、一部のファンからは「少し物足りない」という声もあった。フェラーリは、エンジンの始動時やアクセルを踏み込んだ際によりダイナミックなサウンドを実現したとしているが、具体的な技術的詳細は明らかにしていない。新たなサウンドシンポーザーパイプを採用し、キャビンにより多くのV12本来のサウンドを届けている可能性がある。
視覚的な変更点
外観の変更は控えめながらも、専用の「ハンドリング・スペシャル」バッジやダイヤモンドカット仕上げのホイール、カーボンファイバー製サイドシールド、マットブラックのエグゾーストチップ、ブラックのリアエンブレム、サテン仕上げのエクステリアスクリプトなどで差別化されている。内装には、このパッケージを選択したことを示すプレートが追加される。
実用性とスポーツ性の両立
プルロサングエは2,000kgを超える重量があり、重量級のクロスオーバーながらも、そのスポーツカー然としたシャシーとV12エンジンのバランスにより、ドライバーを楽しませる走りを提供してきた。フェラーリは、この新パッケージによって、そのスポーツ性能をさらに引き上げつつ、実用性を維持することに成功したとしている。
「プルロサングエは、週末だけのおもちゃではなく、日常的に使えるクルマです。ハンドリング・スペシャルパッケージは、そのスポーツ性能を高めつつ、実用性を損なわないよう設計されています」
— フェラーリ広報担当者
パフォーマンススペック
- 0-100km/h加速: 3.3秒
- 最高速度: 310km/h以上
- エンジン: 6.5リッター自然吸気V12(公称715馬力、実測800馬力以上)
- 重量: 2,000kg以上
フェラーリは、このハンドリング・スペシャルパッケージを通じて、プルロサングエの可能性をさらに広げ、より多くのドライバーにその魅力を伝えることを目指している。