メルセデス・ベンツは、中国市場向けに新型「GLC L EV」を発表した。同車は北京モーターショーで初披露され、BMW iX3 LWBとの競合を意識したモデルとなっている。

GLC L EVは、標準モデルよりホイールベースを105mm延長し、全長を4,950mmとしたロングホイールベース仕様。このうち55mmは車軸間に追加されたスペースで、後席の居住性向上に貢献している。リアドアは長くなり、クォーターガラスも後方に延長。テール部分はやや直立したデザインとなった。

外観は基本的に標準のGLC EVと共通だが、フロントにはイルミネイテッドグリルを採用。内装は39.1インチのMBUX Hyperscreenがダッシュボードを横断する豪華仕様で、後席には6人乗りの3列シート構成が可能となっている。2列目にはキャプテンシートを採用し、加熱・換気・マッサージ機能を備える。

パワーユニットと航続距離

GLC L EVは、デュアルモーターで416馬力(310kW/421PS)、800Nmのトルクを発生。グローバルモデルの483馬力(360kW/489PS)より出力は抑えられているが、実用面では大きな差はないとされる。バッテリー容量は85.5kWhで、グローバルモデルの94kWhより小さいが、中国工況(CLTC)で700km以上の航続距離を実現している。

Sクラス由来のシャシー技術

GLC L EVは、メルセデスのMB.EAプラットフォームをベースに800Vアーキテクチャを採用。オプションで「Agility Comfort Package」を選択すると、Sクラス由来のエアサスペンション「Airmatic」やリアアクスルステアリングが搭載され、快適性と操縦性が向上する。

中国市場では、高級車ブランドが既存モデルを延長して販売する戦略が一般的だが、GLC L EVはその中でも特に実用性と快適性に重点を置いたモデルとなっている。

出典: CarScoops