米国下院は18日、政府の無令状監視権限であるFISA(外国情報監視法)第702条を3年間延長する法案を可決した。同法は期限を迎えるため、議会は合意に至らなければ国家安全保障上の重要なツールが失効する可能性があった。

しかし、下院で可決された法案は上院での通過が困難な状況にある。下院は保守派の支持を得るため、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の監視を禁止する条項を追加したが、上院の議員らはこれを「毒薬」と呼び、反対しているためだ。

法案の経緯と今後の展望

下院は先月、第702条の5年または18か月の延長案を共和党内の反対で阻まれたため、短期延長策を採用していた。今回の3年延長案は、保守派の反対を抑えるための措置とされる。しかし、上院多数党(共和党)のジョン・トゥーン院内総務は、CBDC監視禁止条項を「議事進行を妨げるもの」と批判し、成立の見通しは不透明だ。

今後、上院は独自の延長案を検討する見込みで、下院に再提出される見通しだが、CBDC監視禁止条項がなければ下院での再審議は困難となる可能性が高い。

下院の採決は賛成235、反対191の賛成多数で可決されたが、与野党から反対が相次いだ。

出典: Axios