FTX破綻に関する有罪判決の再審請求を却下

2023年にFTX破綻に関連する詐欺罪などで有罪判決を受けた元CEOサム・バンクマン=フリード(SBF)は、2月に顧客をだまそうとしたとする主張に対し、無実を証明する新たな証拠を発見したと主張していた。しかし、ニューヨーク連邦地方裁判所のルイス・カプラン判事は4月23日、この主張は「根拠がない」として再審請求を却下する厳しい命令を下した。

判事が「根拠なし」と断言

カプラン判事は命令文で、バンクマン=フリードの再審請求を「根拠なし」と明確に否定。さらに「却下する」との判断を示した。これにより、バンクマン=フリードは将来的に同様の再審請求を行うことも事実上不可能となった。

判事は、バンクマン=フリードが「裁判官に偏見がある」と主張していたことについても厳しく指摘。判事は「もし偏見を理由に再審請求を取り下げるのであれば、そもそも請求を提出すべきではなかった」と述べた。

新証人の主張も却下

バンクマン=フリードは、新たに3人の証人が見つかったと主張していたが、カプラン判事はこれを完全に否定。判事は「これらの証人はそもそも『新たに発見された』ものではなく、裁判前にすでに存在していた」と指摘した。

「バンクマン=フリードの主張は、3人の証人の証言が新たな審理を正当化するとの内容だが、いずれの証人も『新たに発見された』わけではない。彼は裁判前にすでに全員を知っていた」
— ルイス・カプラン判事

今後の展開:控訴審の行方は

バンクマン=フリードは今回の再審請求の他にも、2023年の有罪判決に対する控訴を進めており、控訴審の判決が数週間以内に下される見込み。しかし、トランプ前大統領による恩赦の可能性は低いと報じられている。

また、バンクマン=フリードは4月初旬に2つの期限を逃していたことも判決に影響を与えた。1つは検察側の反対意見書への回答期限、もう1は「自身で弁護を行っている」との宣誓書提出期限だった。判事は検察側がバンクマン=フリードに外部支援があったと指摘していたことから、この宣誓書の提出を求めていた。

バンクマン=フリードは4月22日に提出した書簡で、自身が再審請求書の「最終的な執筆者」であると主張しつつも、請求を「将来的に再提出できるよう」取り下げる許可を求めた。しかし、判事はこれを認めなかった。

弁護団の主張と判事の反論

バンクマン=フリードの弁護団は昨年11月に控訴審で「検察側の主張の片側のみが陪審員に伝えられたため、裁判は不公平だった」と主張していた。しかし、カプラン判事はこの主張に対しても否定的な見解を示した。

判事は「バンクマン=フリードは、検察側が『数十億ドルが永遠に失われた』と主張したことが虚偽だったと主張しているが、その根拠は示されていない」と述べた。

まとめ:SBFの逆転の道はますます険しく

今回の判決により、バンクマン=フリードの25年の実刑判決を覆すための道は事実上閉ざされた。控訴審の行方が注目される中、今後の展開が注目される。

出典: DL News