カー系YouTuberとして知られるSpeed Academyが、かつて「廃車寸前」とまで呼ばれたアキュラ インテグラ GS-Rの完全復活プロジェクトを敢行。K-Tunedのサポートのもと、K20エンジンのターボ換装を実施し、ダイノテストで500馬力超えを目指した。
このプロジェクトは、TTAC Creators Seriesの一環として紹介されており、単なるチューニングにとどまらない「情熱と冒険」の物語として注目を集めている。
「廃車寸前」からの奇跡の復活
もともとサビが目立ち、塗装も剥がれ落ちていたGS-R。しかし、その「パティナ」と呼ばれる経年変化の美しさに魅せられたチームは、サスペンションとブレーキのフルリフレッシュを決意。さらに、K-Tunedの協力により、Kシリーズエンジンの換装は「ボルトオン」に近いレベルで実現した。
しかし、彼らは「簡単な道」は選ばなかった。中古のK20エンジンをジャンクヤードから引っ張ってきたのだ。リビルドどころか、鍛造ピストンすら使用せず、VTECエンジンのままターボ化。そこにPrecision 6062ターボを搭載し、燃料系統を最大限に強化。サポートパーツも惜しみなく投入した。
目標はホイール上で500馬力。しかし、この数字はKシリーズの純正ロッドが「エンジンブロックから飛び出すかもしれない」領域でもあった。
ダイノテスト前の最終準備
ダイノテストに臨む前に、チームは車両の最終仕上げに取り掛かった。まずは外装の状態を確認。気温14°Cの寒い中、サビだらけの車体を洗車し、研磨を試みた。
その結果、クリアコートが剥がれ落ちていた上部パネルは光沢を取り戻したが、研磨によって「鍛造カーボンのような質感」が偶然生まれた。完全な修復とはいえないが、遠目には見栄えが向上したという。
また、フロントバンパーの補強材を取り外し、カスタムバーを装着。これによりフロントマウントインタークーラーの設置スペースを確保した。溶接作業が得意でないチームは、GTカスタムズのMikeに依頼し、チタン製インタークーラーパイプの製作とエキゾーストのルーティングを任せた。
数時間後(動画内の時間軸)、完成したのはチタン製チャージパイプとバルブ制御式カットアウト付きカスタムエキゾースト。エンジンルーム内は一新され、迫力のある外観となった。
迫力のエンジン始動とダイノテスト
ショップに戻り、エキゾーストカットアウトの配線を終え、ブローオフバルブを装着。冷却系統に冷却水を注入し、エンジンを始動させた。
カットアウトを開けると、圧倒的な排気音と共にエンジンは力強く回転。閉じると静粛性が増し、バックプレッシャーの低減によりパフォーマンスも向上するという。
ダイノテストの結果は?果たして500馬力を達成したのか、それともエンジンブローの危機に見舞われたのか。詳細は動画で公開されている。
「500馬力は単なる数字ではない。Kシリーズのロッドが耐えられるかどうかの瀬戸際でもある」
— Speed Academy
今後の展望とプロジェクトの意義
このプロジェクトは、単に馬力を追求するだけでなく、「使い古されたパーツへの愛情」と「限界に挑む冒険心」を体現したものだ。Speed AcademyのYouTubeチャンネルでは、今後も様々なチューニングカーのプロジェクトが公開される予定で、カー愛好家から大きな注目を集めている。
果たして、このGS-Rは500馬力を達成し、無事にダイノテストを終えることができるのか。今後の展開に乞うご期待。