DHS予算案、移民取り締まりを除外した形で成立
議会は18日、米国土安全保障省(DHS)の76日間に及ぶ停止状態を解消する暫定予算案を可決した。下院はDHS全体の運営資金を承認したが、移民・関税執行局(ICE)と国境警備局(CBP)への資金提供は見送られた。
停止の経緯と背景
今回の停止は2月に始まった。民主党はミネソタ州で移民取り締まり官が米国市民2人を射殺した事件を受け、DHSへの全面的な資金提供に反対し、改革を要求。具体的には、移民取り締まり官に対するボディーカメラの装着義務や、私有地への立ち入りに際しての司法令状の取得を求めた。トランプ政権は他の資金源からDHSの運営を続けたが、資金が枯渇しつつあった。
3月には上院が超党派でDHS予算案を可決したが、保守派議員の反対により下院で停滞。その後、上院共和党が調整プロセスを開始し、単純過半数でDHS予算案を成立させる道筋がついた。
DHSの存在意義に疑問符
「DHSは創設から数十年が経過したが、その約束は果たされず、むしろ批判者の最悪の懸念を現実のものとしている。DHSがなくても米国は200年以上存続してきた。我々はDHSなしで、より良い未来を築けるはずだ」
今回の予算成立により、DHSは改革されることなく資金が供給される見通し。専門家からは、DHSの存在意義そのものに対する再考が必要との声が上がっている。
FISA第702条の45日間延長が成立
議会は18日、米国外の外国人通信を無令状で傍受できるFISA第702条を45日間延長する暫定措置を可決した。包括的な再承認に向けた協議が続く間、当面の運用が維持される。
共和党指導部とホワイトハウスは、第702条の「クリーンな」3年延長を目指していた。しかし、プライバシー保護派議員らは、第4修正条項(不当な捜索・押収の禁止)を回避するこの法律に対し、令状要件の導入を求めている。今回の45日間延長により、6月までに包括的な合意形成が模索される。
カリフォルニア州、自動運転トラックの商用運行を解禁
カリフォルニア州自動車局(DMV)は16日、自動運転トラックの商用運行に関する規制を緩和した。新ルールでは、総重量1万ポンド(約4.5トン)を超える自動運転トラックの公道走行が認められる。
条件として、メーカーは100万マイル(約160万キロ)のテスト走行を完了する必要がある。内訳は、最初の50万マイルは人間の安全運転手が同乗し、残り50万マイルは完全自動運転で走行する。テスト走行のすべてをカリフォルニア州内で行う必要はない。
新規制により、自動運転トラックの商用化が加速するとみられる。一方で、交通違反の取り締まりに関する法執行機関の権限も明確化される見通しだ。