米国のトランプ大統領は24日、過去24時間に及ぶ米イラン間の協議について「非常に良好な内容だった」と述べ、近日中の和平合意成立に向けた自信を表明した。

ホワイトハウスは、イランからの回答を24〜48時間以内に受け取る見通しで、同国との交渉が最終段階に入ったとの見方を示した。しかし、米政府内には依然として懐疑的な見方も根強い。

和平合意に向けた交渉の現状

米政府は、来週金曜日に予定されるトランプ大統領の中国訪問までに外交的なブレークスルーを達成したい考えだ。達成できなければ、軍事行動の再考につながる可能性もある。

トランプ大統領は24日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「イランが合意しなければ、空爆が開始される。その規模と強度はこれまでよりはるかに大きなものになるだろう」と投稿した。

和平枠組みの骨子

今回の交渉は、トランプ大統領の特使であるスティーブ・ウィトコフ氏とジャレッド・クシュナー氏が、イラン政府関係者と直接・間接的に協議を進めている。交渉内容は14項目にわたる覚書(MOU)形式で、主な内容は以下の通り:

  • イランが核濃縮活動の一時停止に合意
  • 米国がイランに対する制裁の解除と凍結資産の解放に応じる
  • 両国がホルムズ海峡周辺の通行制限を緩和する

イラン外務省報道官は24日、同国が提案内容を検討中であり、パキスタンを介した仲介者を通じて回答をまだ出していないと述べた。

交渉の難航要因

米政府関係者によると、イラン側とのやり取りが遅い理由は、最高指導者ハメenei師のもとに全てのメッセージが届けられ、その返答を待たなければならないためだという。同師は安全上の理由から現在潜伏中とされている。

トランプ大統領の発言内容

トランプ大統領は24日、ホワイトハウスでのイベントで「我々は非常に合意を望む人々と交渉している。彼らが合意するかどうかを見守る。もし合意しなければ、すぐに合意することになるだろう」と語った。

また、FOXニュースのブレット・ベイアー記者とのインタビューでは「1週間以内に合意に達する可能性がある」と発言したが、その後の記者会見では「期限は設けていない」と述べた。

米政府関係者はこれまでにも和平交渉の進展に楽観的な見方を示してきたが、いまだに具体的な合意には至っていない。

イスラエルの動向

イスラエルのネタニヤフ首相は24日、トランプ大統領と複数回の電話会談を行い、米イラン交渉について協議した。

「我々は完全な連携を取っており、サプライズはない。共通の目標は、イランから濃縮ウランを全て除去し、核濃縮能力を解体することだ。トランプ大統領は、それを『あらゆる手段で』達成できると信じている」
— ネタニヤフ首相

ネタニヤフ首相はさらに、合意に至らなかった場合に備え、イスラエル国防軍(IDF)に対して準備を指示したと述べた。

出典: Axios