2026年4月25日、ホワイトハウス記者協会晩餐会(WHCD)に出席したドナルド・トランプ前大統領(ネイサン・ハワード/ゲッティイメージズ)

左派だけでなくトランプ支持者も疑念を抱くWHCD銃撃事件

2026年4月25日に開催されたホワイトハウス記者協会晩餐会(WHCD)で発生したとされるトランプ前大統領暗殺未遂事件について、左派だけでなく、トランプ支持者の間でも「偽旗作戦」説が広がっていることが、最近の調査で明らかになった。

保守系メディアの批評誌『The Bulwark』の発行者であるサラ・ロングウェル氏が主催したフォーカスグループ調査では、2020年と2024年の選挙でトランプに投票した9人が参加した。しかし、現在ではトランプ政権に対する支持を撤回している参加者が多かったという。

このうち6人が、カリフォルニア州の教師コール・トマス・アレン容疑者による暗殺未遂事件を「心理作戦(psyop)」と主張した。

「こんな方法で、これだけ何度も大統領に接近できるなんて、信じられません」
「野球の試合でさえ、ダイエットコークの缶1本を持ち込むことも、コンサートに行くのも、金属探知機やポケットの中身を調べられるのに」
「彼の望むボールルームを手に入れるための策略だと思う」

フォーカスグループの参加者は、暗殺未遂事件が「偽旗作戦」であると主張したが、その根拠は主に以下のようなものだった。

  • トランプ大統領に対する暗殺未遂事件があまりにも多すぎるため、今回の事件が本物であるはずがない
  • テレビドラマ『ハウス・オブ・カード』のような、ワシントンの権力闘争を描いた番組で見た「非情な権力ゲーム」の描写を根拠に挙げる参加者もいた

また、WHCDでの演説に先立ち、ホワイトハウス報道官カロリーヌ・レヴィット氏が「今夜は銃声が聞こえるだろう」と発言したことも、事件が演出された証拠だと主張する参加者がいた。この発言は、トランプ氏が演説で「銃撃戦」を繰り広げるという意味合いであり、実際の銃撃を指すものではなかったが、参加者はこれを「暗号メッセージ」と解釈した。

「カロリーヌ・レヴィット氏が『今夜は銃声が聞こえる』と発言した時、それが偶然の発言なのか、それとも『我々がこれから行うことを示す』といった遊びのようなものなのか、非常に気になりました」

ボールルーム建設との関連性を疑う声

フォーカスグループの参加者の間では、トランプ氏が望むボールルームの建設との関連性を疑う声が多かった。参加者の一部は、トランプ氏が「切り札の弁護士」ロイ・コーンの下で学んだ手法を用いて、何としてでもボールルームを手に入れようとしていると主張。また、保守系メディアが暗殺未遂事件の話題をボールルーム建設の宣伝にすり替えてしまったことにも疑念を抱いた。

しかし、専門家は「今回の暗殺未遂事件に関与したのはアレン容疑者だけであり、偽旗作戦の証拠は一切ない」と指摘している。