米国時間10月17日、ドナルド・トランプ前大統領はソーシャルメディアを通じて、外科医総監(Surgeon General)への指名を撤回していたキャシー・ミーンス医師に代わり、新たな候補者としてニコール・B・サファイアー医師(Nicole B. Saphier)を指名したと発表した。
サファイアー医師は、ニューヨークにあるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの乳房放射線科医であり、FOXニュースのコメンテーターでもある。また、ハーブサプリメント会社を設立しており、ワクチンに対する懐疑的な見解を示してきたことで知られる。
ミーンス医師の指名撤回の経緯
トランプ氏がミーンス医師の指名を撤回した背景には、上院での承認が停滞していたことがある。ミーンス医師はスタンフォード大学医学部を卒業したが、医師免許を保持しておらず、医師免許がなければ医療行為を行うことはできない。そのため、仮に外科医総監に就任しても、医療行為は行えない状況だった。
さらに、ミーンス医師はワクチンに関する見解についても議論を呼んでいた。上院の保健・教育・労働・年金委員会(HELP委員会)の公聴会では、ワクチンの重要性について明確な回答を避け、反ワクチン派のロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官との見解の相違を示唆する発言もあった。
サファイアー医師の経歴と論争点
サファイアー医師は、がん治療の専門家として知られているが、その一方で、自身のハーブサプリメント会社を通じて健康商品を販売しており、その一部には科学的根拠に乏しいとの指摘もある。また、ワクチンに対する懐疑的な立場から、公衆衛生政策に影響を与える可能性が懸念されている。
米国外科医総監は、米国の公衆衛生政策において重要な役割を果たすポストであり、議会の承認が必要となる。サファイアー医師の指名が今後どのように進展するか、注目が集まる。