中国の自動車メーカー、チャンチャン(長安汽車)は、2030年までに年間500万台の自動車販売を目指すと発表した。これは、2025年の世界自動車販売ランキングでフォード(440万台)、ホンダ(350万台)、日産(320万台)を上回る規模となる。目標達成には、プラグインハイブリッドとバッテリー電気自動車(BEV)が販売台数の60%を占める見込みだ。
チャンチャンの成長戦略の核心は、海外市場の拡大にある。2023年の海外販売は63万8,000台だったが、2030年には140万〜180万台に増やす計画だ。同社は、ネヴォ(Nevo)、ディーパル(Deepal)、ヴォルガ(Volga)、アヴァター(Avatr)、カイセン(Kaicene)など複数のブランドを展開しており、マツダやフォードとの合弁事業も手掛けている。
中国メーカーの競争激化
チャンチャンだけでなく、中国の自動車メーカー各社も2030年に向けた野心的な目標を掲げている。例えば、ジーリー(吉利汽車)は2025年に412万台を販売し世界第8位となったが、2030年には650万台の販売を目指す。また、BYDも2030年に向けた販売目標を発表していないものの、さらなる成長を目指す方針だ。
新技術が成長を後押し
チャンチャンは、新技術の導入にも力を入れている。同社は、ナトリウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)を発売する計画だ。ナトリウムイオン電池は、従来のリチウムイオン電池に比べて製造コストが大幅に低く、より手頃な価格のEVの普及を加速させる可能性がある。チャンチャンだけでなく、ジーリーやBYDなど他の主要中国メーカーもナトリウムイオン電池の開発を進めている。
チャンチャンのブランド戦略
チャンチャンは、グローバル市場での存在感を高めるため、複数のブランドを展開している。主なブランドは以下の通りだ。
- ネヴォ(Nevo):高級EVブランド
- ディーパル(Deepal):中価格帯のEVブランド
- ヴォルガ(Volga):ロシア市場向けブランド
- アヴァター(Avatr):高級EVブランド
- カイセン(Kaicene):商用車ブランド
「チャンチャンは、電動化とグローバル展開を両輪とした成長戦略で、世界の自動車産業に新たな競争をもたらすだろう」
— 自動車産業アナリスト