米国脚本家組合(WGA)西部支部と同支部スタッフ組合(WGSU)の交渉が膠着状態に陥っている。WGA西部本部があるカリフォルニア州フェアファックスの事務所は、ストライキ開始から71日目に突入し、依然として閉鎖されたままだ。

WGSUは18日(水)、組合員に送付したメモで、WGA西部が4月8日に提示した「最良かつ最終の提案」に対するカウンタープロポーザルを拒否したと明らかにした。WGSUは、WGA東部が組合員との間で結んでいるレイオフやストライキ禁止条項を採用すること、また「勤続年数の長さに基づく昇給を、特定の役職ではなく総勤務年数で適用する」よう求めていたが、いずれも拒否されたという。

WGSUの交渉委員会は18日夜に会合を開き、今後の対応を協議する。メモには「これは法律上の『最後の最良提案』の基準を満たすものではない」と記載されており、「真摯な交渉の末に真の行き詰まりに達し、さらなる交渉が無意味であると双方が認識すること」が条件だと指摘した。

WGSUのメモは、WGA西部幹部が前日に組合員に送ったメールの翌日に発表された。メールでは、WGA西部がAMPTP(映画テレビプロデューサー連盟)との3週間にわたる団体交渉中に、WGSUの組合員が交渉委員に対し威圧的な行動に出たと非難。WGA西部は「WGSUのストライカーがMBA交渉に干渉し、PWGA健康保険プランの参加者であるスタッフに直接利益をもたらす交渉を阻害した」と主張した。

また、WGA西部は、WGSUの上部団体である太平洋岸北西部スタッフ組合(PNWSU)の役員が、MBA交渉が行われていたSAG-AFTRA本部でWGA西部外部顧問弁護士に対し押しのけるような行為に及んだと非難。さらに、WGSUの組合員がギルド事務局長エレン・シュッツマンの自宅前で抗議活動を行っているとも指摘した。

WGA西部は声明で「こうした行為の多くは連邦労働法で保護されておらず、一部は違法行為に該当する。特に、事務局長の自宅前での威圧的な行動は絶対に容認できない」と述べた。

WGSUの要求について、WGA西部は「不当労働行為があった場合にのみストライキを可能とする条項」の導入を拒否。WGSUはWGA西部が交渉過程で不当労働行為を行ったと主張しており、重要なキャンペーンやイベントが協定期間中に中断されないよう求めていた。また、昇進やレイオフを勤続年数のみで決定する「 seniority(年功序列)制」の導入も拒否した。WGA西部は「どの役職においても最も優秀な従業員を採用することが目的であり、スタッフ組合が提案するような seniority 制は、18の部門と独特な構造を持つ当組合には適さない」と主張した。

出典: The Wrap