EU初の商用ロボットタクシー、クロアチアで運行開始

欧州で初めて、自動運転タクシーの商用サービスがクロアチアで始まった。 Mate Rimac氏が支援するスタートアップ「Verne」が、首都ザグレブで「Verne」のロボットタクシーを正式に運行開始した。利用者はわずか2ドル(約2.22ユーロ)で乗車でき、将来的にはUberとの統合も予定されている。

運行エリアと料金体系

当初はザグレブ市内の35平方キロメートル(91平方マイル)のエリアで運行され、空港へのアクセスもカバーされる。現在は10台の電気自動車(中国BAICのArcfox Alpha T5をベースとしたSUV)が導入されており、中国の自動運転技術企業「Pony.ai」が自動運転システムを提供している。利用者はVerneの専用アプリで予約できるが、将来的にはUberとの統合も予定されている。

安全要員の同乗と将来の完全自動化

現時点では、地元の規制を満たすため、各車両には安全要員が同乗している。しかしVerneは、年内にこの要員を廃止し、完全自動運転化を目指している。AFPの取材によると、テスト走行では車両が交通状況に応じて自律的に運転し、障害物を回避する様子が確認された。ある走行では、他の車両が車線を間違えて侵入した際にも、ロボットタクシーは安全に停止し、電子音声で謝罪したという。

グローバル展開への野心的な計画

Verneは、Mate Rimac氏(高性能電気自動車メーカーBugatti RimacのCEO)が支援するスタートアップだが、その野心はクロアチア国内にとどまらない。すでに欧州、英国、中東の11都市との交渉が進んでおり、30以上の都市が評価対象となっている。将来的には、現在導入されている中国製SUVに代わり、独自の2人乗り自動運転ポッドを投入する計画もある。

ロボットタクシーの未来と課題

Verneのようなロボットタクシーは、交通渋滞の緩和や環境負荷の低減に貢献する可能性がある。しかし、完全自動運転の実現には、技術的な課題だけでなく、規制や社会的受容性の面でも克服すべき課題が多い。クロアチアがEU初のロボットタクシー運行を成功させることで、他の欧州諸国にも波及することが期待される。

出典: CarScoops