マイクロソフトが、XboxにAIを押し付ける戦略を見直し始めたようだ。PC市場ではAI需要の高まりがハードウェア価格を高騰させ、ゲーマーの間でAIは「売り文句」どころか忌み嫌われる存在となっていた。

Xbox CEOのアシャ・シャルマ氏は11月12日、XboxのAIチャットボット「Xbox Gaming Copilot」について、モバイル版の提供終了とコンソール版の開発中止を発表した。この決定に対し、ネットユーザーからは歓迎の声が相次いだ。

「コパイロットよ、安らかに眠れ」とのユーザーのコメントには、皮肉交じりの称賛が込められていた。Redditでは「みんなそれが好き」との反応も見られ、人気ゲームのミームが引用されるなど、AI機能への反発が顕著だった。

シャルマ氏の発表は、AIへの反発が広がる中で行われたPR戦略の転換といえる。マイクロソフトはWindows 11へのAI機能搭載で「Microslop」と揶揄されるなど、AI一辺倒の姿勢が批判を浴びていた。

Xbox Gaming Copilotは2023年9月に発表されたAI機能で、ゲームの攻略法やおすすめタイトルの提案を目的としていた。しかし、シャルマ氏がCEOに就任した3月に「今年後半に提供開始」と発表されると、ネット上では「士気が向上するまでAIを押し付けるのか」との皮肉が飛び交った。

シャルマ氏はこの他にも、Xbox Game Passの値上げを抑制する方針を発表。同サービスは過去1年で大幅な値上げが実施され、多くのゲーマーから不満の声が上がっていた。これらの対応は、ユーザーの声を真摯に受け止めるシャルマ氏の姿勢を示すものとなった。

とはいえ、マイクロソフトのAI一辺倒路線によるダメージは大きく、シャルマ氏の取り組みが消費者の信頼回復につながるかは不透明だ。あるユーザーは「彼女にはまだまだやるべきことが多いが、少なくとも努力は評価する」とコメントした。

出典: Futurism