スバル、BRZをベースにしたラリー専用車「Boxer Rally Spec.Z」を発表

スバルは、BRZにターボエンジンとAWDを搭載したラリー仕様車「Boxer Rally Spec.Z」を発表した。同社はこれまで「BRZにターボを載せてほしい」という声に対し、おそらくトヨタを買収できるほどの金額を得ていたとされるが、ついに実現に踏み切った。

JN-1カテゴリー参戦を目指す専用マシン

Boxer Rally Spec.Zは、2026年の全日本ラリー選手権(JN-1カテゴリー)参戦を目指して開発された専用車両だ。ベースはBRZながら、フロントバンパーの大型エアインテークやボンネットの通気口、ワイドボディキットなど、ラリー仕様に合わせた大幅な改造が施されている。リアにはSTIが手掛けた大型リアウイングが装備され、市販モデル向けオプションとしても提供される予定だ。

2.4LターボエンジンでWRX S4を上回るパフォーマンス

動力源は、市販BRZの2.4L水平対向4気筒エンジンをターボ化したもので、出力は280馬力超、トルクは369lb-ft(約500Nm)に達する。対する市販BRZの自然吸気エンジンは228馬力、284lb-ft(約385Nm)であり、大幅なパフォーマンス向上が図られている。また、駆動方式は6速シーケンシャルトランスミッションと組み合わせたAWDで、ラリー競技に最適化されている。

サスペンションにはKYB製パーツ、ブレーキにはエンドレス製を採用。これらは市販品ではなく、STIとの共同開発によりチューニングされた専用パーツだ。サスペンションジオメトリーやシャーシレイアウトも見直され、重量はWRX S4よりも軽く、さらに低重心化も実現している。

一般ユーザーへの販売はなし?

Boxer Rally Spec.Zは、2026年5月に開催されるYUHOラリー飛鳥でデビューを果たす。現時点では市販モデルへの展開は示唆されていないが、ファンからの要望次第では実現する可能性もある。

同車の発表により、スバルは「BRZにターボを載せてほしい」という長年の要望に応えた形となったが、残念ながら一般ユーザーが手に入れることはできない。あくまでラリー競技専用車両として開発されたため、その性能を体感できるのは限られたドライバーのみだ。

「Boxer Rally Spec.Zは、ラリー競技における究極の武器となることを目指して開発された」
— スバル公式発表資料より
出典: Hagerty