ドナルド・トランプ米大統領は5月16日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の株主がパラマウント・スカイダンスとの合併を承認した直後、デビッド・エリソン主催の非公開ディナーに出席した。

大統領の公式スケジュールによると、この「非公開ディナー」は午後7時15分からワシントンD.C.で開催され、報道陣は参加できないとされた。具体的な詳細は明らかにされていないが、複数のメディアがエリソン主催のプライベートイベントであると報じている。

このディナーの存在は先週から報じられており、開催場所は「ドナルド・J・トランプ平和研究所」とされている。同研究所は昨年、国務省によって名称が変更された施設で、CBSニュースのホワイトハウス担当記者を称える目的で開催されたとされる。

トランプ大統領の出席は、パラマウント・スカイダンスとWBDの合併に対する過去の支持を改めて示すものとなった。同合併は現在も連邦規制当局の審査中であり、一部州の司法長官が法的措置を検討している状況だ。

合併の行方とリスク

パラマウントとWBDは、2024年の第3四半期までに合併を完了する予定だが、9月30日までに完了しない場合、WBD株主には1株あたり25セントの「遅延手数料」が支払われる。また、規制上の問題により合併が成立しない場合、パラマウントはWBDに70億ドルの解約金を支払う義務を負う。

WBDの株主総会を受け、パラマウントは声明で「株主の承認は、WBDの買収に向けた重要なマイルストーンであり、株式・債務のシンジケーションや規制当局との協議の進展を踏まえたものだ」と述べた。また「今後数か月で取引を完了し、クリエイティブ業界と消費者により良いサービスを提供する次世代型メディア・エンターテイメント企業を創出する」との見通しを示した。

ハリウッドとワシントンの反対論

一方で、ハリウッドやワシントンでは、反トラスト法の懸念、雇用削減、言論の自由などを理由に合併に反対する声が上がっている。株主総会後には、複数の支援団体が連名で「Aリストのスター、業界関係者、政治家、市民が声を上げた:パラマウントとWBDの合併は阻止されなければならない」とする共同声明を発表した。

エリソンは現在CBSニュースのオーナーであり、合併が完了すればCNNも傘下に収めることになる。CNNはトランプ大統領からしばしば批判されるネットワークだ。

出典: The Wrap