元米国大統領ジョー・バイデン氏は、自身のゴーストライターと交わした会話の録音テープが公開されるのを阻止するため、裁判所に介入を求める方針を固めた。この録音は、バイデン氏が副大統領時代に扱った機密文書をめぐる特別検察官ロバート・ハーの調査で重要な証拠とされていた。

調査の核心に関わる録音

ハー特別検察官は、バイデン氏が2017年にゴーストライターのマーク・ズウォニッツァー氏に対し、機密文書の内容を含む日記の内容を「ほぼ逐語的に」読み上げていたと指摘。さらに、バイデン氏が「分類された資料を地下室で見つけた」と発言していたことも録音で確認された。ハー報告書では、バイデン氏の記憶力について「著しく制限されている」と結論づけられたが、故意の不正行為を立証するには至らなかった。

司法省の開示計画とバイデン陣営の反発

司法省は13日、非公開の書類を議会と保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」に開示する意向を示した。同財団は情報公開法に基づき、これらの資料の開示を求めていた。しかし、バイデン陣営はこれに強く反発し、介入を検討していたことが明らかになった。

司法省の共同報告書によると、バイデン氏は「開示を阻止するため、裁判所に介入を求める」意向を示したという。同報告書は、バイデン側が「ハー報告書で引用された正確な発言部分でさえも公開に反対している」と指摘した。

ヘリテージ財団の主張とバイデン陣営の反論

ヘリテージ財団は、バイデン側の対応を「妨害工作」と非難。同財団は、バイデン陣営が「1年以上も介入を求めなかった」と主張した。一方、バイデン側のスポークスパーソン、TJ・ダックロ氏は「ハー特別検察官には全面的に協力し、録音テープも非公開を条件に提供した」と反論した。

今後の展開とタイムライン

司法省は、バイデン氏が火曜日までに裁判所に介入を申請すれば、資料の開示を6月まで延期すると述べた。申請がなければ、より早期の開示が実施される見通しだ。バイデン陣営は現在もコメントを控えている。

出典: Axios