ドイツの高級スポーツカー大手、ポルシェは、Bugatti Rimac および Rimac Group における保有株式の売却を発表した。これにより、同社はコア事業に経営資源を集中させる方針だ。

同社は Bugatti Rimac の45%株式と Rimac Group の20.6%株式を、ニューヨークの投資ファーム HOF Capital が率いるコンソーシアムに売却する。BlueFive Capital をはじめ、米欧の機関投資家が参加するこの取引では、具体的な金額は非公開とされているが、今後の決算発表で明らかになる見込みだ。

新体制への移行

取引完了後、Rimac Group が Bugatti Rimac を傘下に収め、新たな投資家グループと協力しながら事業拡大を進める。HOF Capital は Mate Rimac 氏と並び、Rimac Group の最大株主となる。同氏はガレージで BMW の電動化からスタートし、40歳を迎える前にこの成果を手にした。

業績悪化が背景に

ポルシェの営業利益は2025年に前年比93%減と大幅に悪化。EV重視戦略からハイブリッド・内燃エンジンモデルへの転換が主因とされ、親会社のフォルクスワーゲングループにも影響を及ぼした。同社は業績回復と利益率向上に向け、経営再建を迫られている。

一方で、ポルシェは Rimac の成長を支援してきた立役者の一人でもある。2021年の Bugatti Rimac 設立は、Bugatti の Chiron 後継モデル開発を後押しするとともに、ポルシェ自身の EV 開発にも貢献した。

顧客への影響は限定的

Bugatti に関しては、同社が独立性を維持していることもあり、今後も事業は継続される。2026年発売予定の Bugatti Tourbillon(Chiron の後継モデル)は、自然吸気 V16 とハイブリッドシステムを搭載し、現在の体制下で開発が進められている。

出典: CarScoops