米国フロリダ州中部地区連邦地方裁判所のシェリ・ポールスター・チャペル判事は11月12日、YouTube動画に投稿された殺害脅迫をめぐり、被告の審理を陪審員裁判に進める判断を下した。被告は22件の動画に対し、イスラム教徒や黒人、移民、インド人を標的とした極めて悪質な脅迫コメントを投稿していた。
米司法省は、被告を18 USC §875条(州際・国際通信を介した殺害脅迫の禁止)違反で起訴。起訴状には、各脅迫の内容、投稿日、YouTubeコメントIDが詳細に記載されている。その中には、以下のような具体的な脅迫が含まれていた。
- 「地球上からイスラム教徒を根絶やしにする」
- 「イスラム教徒の男女・子どもを虐殺し、ジェノサイドを実行する」
- 「イスラム教徒を家ごと殺害する」
- 「米国のイスラム教徒を全員殺害する」
- 「移民、イスラム教徒、黒人、インド人を殺害する」
- 「イスラム教徒をバスに乗せて別の場所に連行し、射殺して木材チッパーにかける」
- 「米国のイスラム教徒を根絶やしにする」
被告は「起訴状が罪状を特定していない」と主張したが、裁判所はこれを退けた。また、類似の「See MAGA, Shoot MAGA」事件でも同様の判断が下されている。
被告のコメントの一例として、以下のような極めて過激な発言が記録されている。
「イスラム教徒の諸君、聞け。お前たちはここに welcome されていない。国に帰るか、死ぬかだ。政府は問題を半端にしか解決しない。だから我々が正義を実現する。イスラム教徒は常にアメリカ人を殺害する計画を立てている。今度は我々が、史上最も効率的なジェノサイド計画を実行に移す。お前たちが去らない限り、男も女も子どもも関係なく殺す。お前たちは人間ですらない。寄生虫だ。お前たちをこの土地から根絶やしにするのを待ちきれない。最後の警告だ。政府はお前たちを救えない。内部で争って予算も通せない。世界最大の武装市民集団が血に飢えているのだ。」
この事件は、米国におけるヘイトスピーチや脅迫行為に対する厳格な法執行の一例として注目を集めている。
出典:
Reason