米国の住宅市場では、2025年から2026年にかけて価格下落に転じる都市圏が増加している。Zillow Home Value Indexの分析によると、2025年3月から2026年3月までの1年間で、全米の住宅価格は前年比+0.8%の上昇にとどまった。これは前年の+1.2%から減速した数値であり、2025年8月には一時的に前年比-0.01%まで落ち込むなど、価格変動が激しい状況が続いている。
特に注目すべきは、主要300都市圏のうち89圏(全体の30%)で、2025年3月から2026年3月までの1年間に前年比で住宅価格が下落したことだ。この傾向は2024年後半から顕著になり、同年12月から2025年12月までの期間には106圏(35%)が下落に転じた。その後、2025年1月から2026年1月までの期間には100圏(33%)、2025年2月から2026年2月までの期間には99圏(33%)が下落を記録している。
住宅価格下落の背景にある要因
住宅価格の下落要因として、主に以下の3点が挙げられる。
- 高金利の継続:米国の住宅ローン金利は依然として高水準で推移しており、購入意欲の低下につながっている。
- 住宅需要の鈍化:特に若年層やファーストタイムバイヤーの購入意欲が低下しており、市場全体の需要が減少している。
- 供給過剰の局所化:一部の都市圏では新築住宅の供給が過剰となり、価格圧力が生じている。
今後の市場動向
専門家の間では、2026年にかけて住宅価格の下落圏がさらに拡大する可能性が指摘されている。特に、金利の動向や雇用情勢の変化が市場に与える影響が注目される。一方で、一部の都市圏では依然として価格上昇が続いており、地域によって状況は異なる。
今後、住宅市場がどのように変化するかは、金融政策や経済情勢に大きく左右される見通しだ。
出典:
Fast Company