家のトラブル、誰に頼めばいいか迷う?AIが解決
家の修理やリフォームで最も困難なのは、トラブルの原因を特定し、適切な業者を選ぶことだ。例えば「天井にシミができた」という状況でも、原因は漏水か結露か、それとも他の問題かわからない。そんな時に、AIが問題を診断し、最適な専門業者を提案する新しいサービスが始まった。
ThumbtackがAIで業者マッチングを進化
米国のホームサービスプラットフォーム「Thumbtack」は、18年の歴史を持つ企業だ。これまで、家の修理やリフォーム、クリーニングなど、幅広いサービスを提供する業者とユーザーを結びつけてきた。昨年の売上高は約500億円(前年比24%増)を記録し、黒字化も達成している。同社のMarco Zappacosta CEOは「ユーザーが直面する最大の課題は、問題の原因を特定し、適切な業者を見つけること」と語る。
Thumbtackはこれまで、AIを活用して業者検索の精度を高めてきた。しかし、新たなAI技術の導入により、業者検索の仕組みが大きく変わった。従来はユーザーが業者のカテゴリー(大工、電気工事士、配管工など)を選択し、キーワードで検索していた。だが、新しいシステムでは、ユーザーが「天井にシミができた」「水が垂れている」など、問題を文章で入力するだけで、AIが自動で原因を分析し、最適な業者を提案する。
写真や簡単な質問でAIが問題を解析
新しいAI機能の特徴は以下の通りだ。
- 自然言語での入力:ユーザーは問題を文章で入力するだけで、AIが内容を理解し、適切な業者を提案する。
- 写真のアップロード:問題箇所の写真をアップロードすることで、AIがより正確に状況を把握する。
- 簡単な質問への回答:AIが追加で質問を投げかけ、問題の詳細を把握する。例えば「いつからその症状が出ているか」「雨漏りの可能性はあるか」などだ。
- 業者の絞り込み:AIがユーザーのニーズに合った業者を数件に絞り込み、それぞれの理由(実績、価格、対応の早さなど)を提示する。
Zappacosta CEOは「AIがユーザーの状況に合わせて最適な業者を提案する。ユーザーは何も知らなくても、安心して業者を選べる」と語る。
業者にとってもメリット大
新しいシステムは、業者にとっても利便性が高い。従来は業者が詳細なプロフィールや資格情報を入力する必要があったが、AIがユーザーのニーズを把握し、マッチングの精度を高めるため、業者側の負担が軽減される。また、ユーザーが業者を選ぶ際の基準(実績、価格、対応の早さなど)を明確に示すことで、業者間の競争が促進される。
Thumbtackによると、過去1年間で450万人以上のユーザーが800万件のプロジェクトを依頼しており、前年比で15%増加している。新しいAI機能により、これまで以上にスムーズな業者マッチングが実現することが期待される。
今後の展望
Thumbtackは、AIを活用したサービスのさらなる拡充を計画している。例えば、業者との契約や支払い、アフターフォローまでをAIがサポートする仕組みの導入も検討されている。これにより、ユーザーと業者双方にとって、より便利で信頼性の高いサービスが提供される見込みだ。
「AIがユーザーの問題を解決するための第一歩を支援する。ユーザーは何も知らなくても、安心して業者を選べる時代が来た」
— Marco Zappacosta, Thumbtack CEO