VWグループのパフォーマンスブランド「クプラ」は、ブランドイメージの明確化を目的に、鮮やかなカラーの廃止を発表した。今後のモデルは、落ち着いたマット調のカラーパレットに一新され、赤と黄色はフェラーリに譲る方針だ。
かつてクプラは、明るい黄色のボディカラーが特徴だった。2018年に独立ブランドとなる前は、 Seatのスポーツモデルの高性能版として位置づけられ、イビサやレオンのホットハッチには鮮やかな黄色が採用されていた。しかし近年、クプラは独自の路線を歩み始め、銅色のアクセントを特徴とし、徐々に落ち着いたカラーパレットへと移行してきた。
赤と黄色の廃止
「レオン・クプラR」のような鮮やかな黄色のクプラは、もはや過去のものとなった。
Seatとクプラのカラー&トリム部門責任者、フランチェスカ・サンガッリ氏はAutocarの取材に対し、クプラのカラー戦略について次のように語った。「クプラは、中性的なカラーに独自のアレンジを加えるブランドです。そのため、マットな仕上げや光沢のあるカラー処理に重点を置いています。」
また、赤や黄色のクプラは今後復活しないことも明言した。「そのような鮮やかなカラーはフェラーリや他のブランドに譲ります。彼らはそのカラーがブランドイメージに合っていますが、私たちには合わないのです。」
顧客からの反発については懸念していないとサンガッリ氏は述べる。同氏は「クプラのファンは、ブランドの個性そのものに惹かれているので、カラーパレットの制限もブランドの一環として受け入れられる」と説明した。
新カラーの導入とSeatの動向
新しい「クプラ・ラヴァル」には「マンガニーズグリーン・マット」が採用され、フェイスリフトされた「ボーン」には「ダークフォレスト」が設定されるなど、既に新しいカラースキームへの移行は進んでいる。一方、Seatは逆に鮮やかなカラーを強化しており、リフレッシュされたイビサとアロナには「リミナールレッド」「ハイポティックイエロー」「フィオルドブルー」などの鮮やかなカラーが用意されている。
カラー戦略を重視するブランドはクプラだけではない。フィアットも2023年に「グレーの販売を廃止し、より鮮やかなカラーを推進する」と発表している。