スバル、販売不振続くも「アセント」が新型EV3車を上回る
スバルの4月の米国販売台数は前年同月比5.9%減の52,733台にとどまった。人気モデルの「フォレスター」は7.7%減の17,837台、「アウトバック」は8.3%減の10,552台と低迷する中、古参の3列シートSUV「アセント」が新型EV3車の合計を上回る健闘を見せた。
「アセント」は2018年発売で、2023年にフェイスリフトを実施したものの、モデルチェンジは行われていない。それでも4月には3,472台を販売し、新型EV「ソルテラ」「トレイルシーカー」「アンチャーテッド」の合計1,128台を大幅に上回った。
EV「ソルテラ」は18.9%増と健闘、 federal tax credit廃止後も好調
新型EV「ソルテラ」は、federal tax creditの廃止後も18.9%増の1,128台を販売し、好調を維持した。これは2023年のフェイスリフトでパワートレインやバッテリー容量が強化され、航続距離が最大463kmに向上したことが要因とみられる。
一方で「トレイルシーカー」と「アンチャーテッド」は3月に販売が開始されたばかりで、まだデータの蓄積が少ない。しかし、この2車種の投入により、スバルはEVの月間販売記録を更新した。
唯一の明るい兆し:クロストレックとWRXが好調
全体的に販売が落ち込む中、クロストレックは4.9%増の15,667台、WRXは52.6%増の1,178台と健闘した。クロストレックはハイブリッドモデルの販売が奏功したとみられ、WRXは大幅な値下げ(プレミアムモデルが33,995ドルからスタート、前年比3,755ドル安)が奏功したと分析されている。
その一方で、インプレッサは43.6%減の1,444台、レガシーは86.8%減の247台と大きく落ち込んだ。アウトバックも8.3%減の10,552台と低迷が続いている。
4月のスバル米国販売実績
| モデル | 2026年4月 | 2025年4月 | 前年比 | 2026年累計 | 2025年累計 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アセント | 3,472 | 3,758 | -7.6% | 12,647 | 14,837 | -14.8% |
| BRZ | 283 | 331 | -14.5% | 1,086 | 1,133 | -4.2% |
| クロストレック | 15,667 | 14,935 | 4.9% | 54,164 | 58,547 | -7.5% |
| フォレスター | 17,837 | 19,330 | -7.7% | 71,989 | 69,195 | 4.0% |
| インプレッサ | 1,444 | 2,559 | -43.6% | 5,356 | 10,466 | -48.8% |
| レガシー | 247 | 1,876 | -86.8% | 2,035 | 7,676 | -73.5% |
| アウトバック | 10,552 | 11,501 | -8.3% | 37,626 | 51,435 | -26.9% |
| ソルテラ | 1,128 | 949 | 18.9% | 4,169 | 4,080 | 2.2% |
| トレイルシーカー | 40 | 0 | N/A | 40 | 0 | N/A |
| アンチャーテッド | 5 | 0 | N/A | 5 | 0 | N/A |
| WRX | 1,178 | 772 | 52.6% | 4,680 | 5,599 | -16.4% |
| 合計 | 52,733 | 56,011 | -5.9% | 194,683 | 222,968 | -12.7% |
「アセントの健闘は、スバルにとって新たな戦略のヒントとなるかもしれない。古参モデルでも顧客ニーズを捉えられれば、販売を維持できることを示した」
— 自動車アナリスト
今後のスバルの販売戦略に注目が集まる。