トヨタ・ハイラックスの新型9代目モデルが発売された直後から、アフターマーケット業者の間で注目を集めてきた。その中でも、タイのRung Rueng Service(RRS)は、ハイラックスを重量級ダンプトラックに改造する専門メーカーとして知られている。
RRSが提供する改造モデルは、シングルキャブの「ハイラックス・トラボ」をベースに、荷台を自動傾斜式に改造。最大5,000kg(11,023lb)の積載が可能で、従来のピックアップトラックでは到底不可能だった重量物の運搬を実現した。
多彩な荷台サイズとカスタマイズオプション
荷台は、切断された純正荷台か、高強度鋼製のカスタム構造のいずれかを選択でき、高さは標準600mm(23.6インチ)から最大800mm(31.5インチ)まで対応。標準寸法は長さ2,500mm(98.4インチ)、幅1,760mm(69.3インチ)となっている。
さらに重量物の運搬に特化したモデルでは、浮き式リアアクスルと重量級リーフスプリング、20mm(0.78インチ)コアのショックアブソーバーを装備。これにより、最大積載時でも安定性を維持する。
2種類の油圧システムと1トン吊りクレーン
荷台の傾斜機構には、電動式とPTO駆動式の2種類の油圧システムが用意されている。電動式は3,000~5,000kg(6,614~11,023lb)の積載に対応し、PTO駆動式はディーゼルエンジンの動力を利用するため、より過酷な使用環境に適している。
また、オプションとして、1,000kg(2,205lb)のクレーンをキャビン後部に搭載可能。これにより、重機や資材の単独荷役が可能になり、ハイラックスが自走式の作業ステーションへと進化する。
モジュール式設計で純正機能を維持
RRSの改造は、ドナー車両のラダーフレームを切断・溶接することなく、モジュール式のキットとして設計されている。リアカメラやパーキングセンサーは新しい荷台構造に移設され、純正システムの機能を維持している点も特徴だ。
同社のSNSアカウントでは、複数のハイラックス改造モデルが公開されている。エントリーモデルは白塗装のシンプルな仕様だが、ラグドタイプのバンパー、アンダーガード、LED追加ライト、泥除けタイヤを装備したタフな外観のモデルも存在する。すべての改造モデルは、荷台スペースを優先したシングルキャブ仕様となっている。
ハイラックス以外のピックアップトラックにも対応
RRSは、ハイラックス以外のミッドサイズピックアップトラックにも同様の改造を施しており、幅広いニーズに対応している。