国際自動車連盟(FIA)とフォーミュラEは、次世代レースカー「Gen4」を正式発表した。2026/27シーズンから実戦投入される同マシンは、従来比で大幅な性能向上を実現し、レース界に新たな時代を切り拓く。

最大805馬力のパワーと驚異的な加速性能

Gen4マシンの最大の特徴は、最大805馬力(600kW / 816PS)という圧倒的な出力だ。アタックモード時にはこの数値に達し、従来の上限だった469馬力(350kW / 476PS)から大幅なパワーアップを果たした。

通常モードでも従来比50%増となる603馬力(450kW / 612PS)を発揮。これは、市販の高性能EV「キアEV6 GT」と同等のパフォーマンスを誇る。

加速性能も桁違いで、0-100km/h加速1.8秒0-200km/h加速4.4秒を達成。前世代モデルと比較すると、0-200km/h加速は1.5秒も短縮されている。十分な直線距離があれば、最高速度335km/hにも達するという。

レースタイムも大幅短縮、持続可能性も追求

フォーミュラEは、Gen4マシンがシリーズ史上最速のラップタイムを記録すると予測。特に市街地コースでは、Gen3 Evoと比較して1周あたり5秒以上のタイム短縮が見込まれている。

環境面でも画期的な進化を遂げており、Gen4は「世界初の100%リサイクル可能なレースカー」と位置付けられている。さらに、バッテリーには希少鉱物を使用せず、少なくとも20%の再生材料を採用。充電性能も向上し、600kWの急速充電に対応する。

メーカー陣営がさらなる進化を推進

フォーミュラE CEOのジェフ・ドッズ氏は、Gen4について「単なるレースカーではなく、我々の野心の象徴だ」とコメント。さらに「このマシンは、わずか5年前には電気自動車に不可能とされていた性能レベルを実現している。これは始まりに過ぎず、ポルシェ、ジャガー、ステランティス、日産、ローラ・カーズ、マヒンドラといったメーカー陣営がさらなる性能向上に取り組む」と述べた。

Gen4の主なスペック

  • 最大出力:805馬力(アタックモード時)
  • 通常モード出力:603馬力
  • 0-100km/h加速:1.8秒
  • 0-200km/h加速:4.4秒
  • 最高速度:335km/h
  • 充電性能:600kW急速充電対応
  • 持続可能性:100%リサイクル可能、20%以上の再生材料使用、希少鉱物不使用バッテリー

「Gen4は単なるレースカーではなく、我々の野心の象徴だ。このマシンが初めてトラック上でその能力を発揮するのを見るのは、フォーミュラEにとって大きなマイルストーンとなる。5年前には電気自動車に不可能とされていた性能レベルを実現したのだから。」
— ジェフ・ドッズ(フォーミュラE CEO)

出典: CarScoops