米マイクロソフトは5月2日、米国の特定の社員を対象とした希望退職プログラムを実施すると発表した。同社が公表した社内メモによると、対象は上級ディレクター層以下で、勤続年数と年齢の合計が70以上の社員。販売インセンティブプラン適用者は除外される。
プログラムの詳細は5月7日に対象者とマネージャーに通知される。実施は2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月)を予定しており、米国の社員の約7%が対象になるとブルームバーグが報じている。
同社はAI需要の高まりを受け、データセンターへの投資を拡大する一方で、コスト削減のための人員整理を進めている。マイクロソフトを含む大手テック企業では、業界全体でAI関連の支出が増加する中、他部門のコスト削減が相次いでいる。
業界の動向とマイクロソフトの戦略
マイクロソフトは今年に入ってから株価が低迷しており、2月には前年比17%下落。AI投資への懸念が浮上していた。同社はAI戦略の強化に向け、組織再編を進めている。
- 2023年10月:CEOサティア・ナデラ氏がAI推進に専念するため、マーケティング・オペレーションの責任を商業部門CEOのジャドソン・アルソフ氏に移管
- 2024年3月:Copilotの法人版と個人版を統合し、AI部門責任者のムスタファ・スレイマン氏を新モデル開発に集中させる
また、年間報酬の配分方法も見直しを実施。マネージャーはストックと現金ボーナスの直接連動を必須としなくなり、優秀な社員への柔軟な報酬が可能に。さらにマネージャーによるレビュープロセスの簡素化も進めている。
出典:
Fast Company