卵を泡立てて砂糖や練乳と混ぜ、コーヒーに浮かべる「卵コーヒー」が、TikTokを中心に若者を中心に人気を集めている。しかし専門家は、この飲み物が健康リスクを引き起こす可能性があると警告している。
卵コーヒーとは?
卵コーヒーは、卵黄を泡立てて砂糖や練乳と混ぜ、カスタードのようなクリーミーな泡をコーヒーやエスプレッソの上に重ねた飲み物だ。その起源は古く、ベトナムの「カフェ・スア」やスウェーデンの卵コーヒー、イタリアのザバリョーネなど、世界各地で類似の飲み物が存在する。しかし最近のSNSでの拡散により、改めて注目を集めている。
主な健康リスク
1. サルモネラ菌のリスク
多くのレシピで生卵や加熱不足の卵黄が使われる卵コーヒーだが、これによってサルモネラ菌感染のリスクが高まると専門家は指摘する。栄養士で心臓病予防の専門家であるミシェル・ラウセンスタイン氏は、「生卵や加熱不足の卵黄を使った卵コーヒーは、サルモネラ菌のリスクを無視できない」と述べる。
コーヒーの熱で卵が十分に加熱されると思われがちだが、ラウセンスタイン氏は「通常のコーヒーの温度では卵を安全な温度まで加熱することは難しい」と説明する。サルモネラ菌に感染すると、下痢、発熱、腹痛などの症状が数時間から数日後に現れる可能性がある。健康な成人であれば回復することが多いが、高齢者や妊婦、免疫力が低下している人は重症化するリスクが高い。
2. 糖分と飽和脂肪酸の過剰摂取
卵コーヒーは、練乳や砂糖を多く使用するため、カロリーや糖分の摂取量が大幅に増加する。さらに卵黄には飽和脂肪酸が多く含まれており、LDLコレステロール値の上昇につながる可能性がある。
ラウセンスタイン氏は、「卵黄と練乳には数グラムの飽和脂肪酸が含まれており、これが1日の摂取量に大きな影響を与える可能性がある」と指摘する。LDLコレステロール値の上昇は、心血管疾患のリスク増加と関連している。
安全で健康的な代替方法
専門家は、卵コーヒーを楽しむ際には、以下の点に注意することを推奨している。
- 卵は十分に加熱する:卵黄を完全に加熱することで、サルモネラ菌のリスクを低減できる。例えば、卵黄を泡立てる前に、卵を63℃以上で5分以上加熱する方法がある。
- 低糖分の代替品を使用する:砂糖の代わりにステビアやエリスリトールなどの代替甘味料を使用する。練乳の代わりには、無糖のアーモンドミルクや低脂肪の牛乳を使用する。
- 適量を心がける:卵コーヒーを飲む頻度を控えめにし、バランスの取れた食事を心がける。
まとめ
卵コーヒーは見た目や味わいが魅力的で、SNSを通じて広まりを見せているが、健康リスクも無視できない。特に生卵を使用する場合は、サルモネラ菌感染のリスクに注意が必要だ。また、糖分や飽和脂肪酸の摂取量にも気を配り、適度な楽しみ方を心がけたい。