EV戦略見直しで次世代モデルの投入延期を発表

ホンダは2024年、次世代EV開発の見直しを受け、主要モデルの次世代モデル投入を2030年以降に延期する方針を発表した。この判断は、EV関連で158億ドル(約2兆3,000億円)の減損処理を行ったことに伴い、既存プラットフォームの延命とハイブリッド技術への注力を図るものだ。

延命が決まった主要モデル

延命が発表されたモデルは以下の通り。各モデルの次世代モデルは、少なくとも2030年以降の投入となる見通しだ。

  • ホンダ オデッセイ:2017年発売の現行モデルは2020年と2023年にマイナーチェンジを実施。ハイブリッド版は2030年3月に発売予定だったが、延期される見込み。
  • ホンダ アコード:2022年発売の11代目モデル。次世代モデルは2030年以降に投入。
  • ホンダ HR-V:2022年発売の2代目モデル。次世代モデルは2032年まで延命。
  • アキュラ MDX:2021年発売の4代目モデル。次世代モデルは2031年以降に投入。
  • アキュラ インテグラ:2022年発売の5代目モデル。次世代モデルは2032年まで延命。

EV開発の見直しがもたらした影響

ホンダは今年3月、新たなEV3車種の開発中止を発表していた。その中には、アキュラ RSXの復活モデルや、ソニーと共同で立ち上げた新ブランド「Afeela」向けEVも含まれていた。これらの判断は、EV市場の成長鈍化や技術開発の遅れを背景に、投資回収のリスクを最小限に抑えるための戦略的な見直しとされる。

ハイブリッド技術へのシフトを加速

ホンダは今後、ハイブリッド技術の開発に注力する方針だ。2027年以降、次世代ハイブリッド技術を搭載した新型モデルを13車種投入する計画を発表している。これにより、EV一辺倒の戦略から、ハイブリッドを含む多様なパワートレインの展開へと舵を切る。

既存プラットフォームの延命戦略

ホンダは、既存のプラットフォームを延命することで、顧客離れを防ぎつつ、開発コストの抑制を図る。特にオデッセイについては、一時は販売終了も検討されたが、ライバルメーカーとの競争激化を考慮し、現行モデルの延命を決定した。

今後の展望と課題

ホンダの今回の戦略転換は、EV市場の不確実性が高まる中で、バランスの取れたアプローチを模索するものだ。次世代モデルの投入延期により、短期的には販売戦略の柔軟性が求められる一方で、ハイブリッド技術の強化を通じて、環境負荷の低減と顧客ニーズの両立を目指すとしている。

出典: Hagerty