ホンダ、韓国自動車市場からの撤退を発表
ホンダは2025年末をもって、韓国における自動車事業から完全に撤退することを決定した。同社は2004年から韓国で乗用車の販売を開始したが、近年の販売実績は低迷を続けていた。
韓国自動車輸入販売協会のデータによると、2025年3月のホンダ車の新規登録台数はわずか84台にとどまった。これは、テスラ(11,130台)、BMW(6,785台)、メルセデス・ベンツ(5,419台)と比較して極めて少ない数字だ。2025年の年間販売台数も2,000台未満と見込まれており、市場シェアは0.3%に満たない状況だった。
撤退の理由と今後の対応
ホンダは撤退の理由について、「グローバルおよび韓国自動車市場を取り巻く環境の変化」を挙げている。さらに、「企業資源を集中し、中長期的な競争力を強化するための戦略的判断」と説明した。
その一方で、顧客へのアフターサービスは継続する方針だ。部品供給やメンテナンス、保証サービスなどを提供し、既存ユーザーへの支援を維持するとしている。
バイク事業は継続、韓国市場における今後
自動車事業の撤退を発表した一方で、ホンダはバイク事業については韓国市場での継続を発表した。二輪車部門は引き続き現地で販売・サービスを展開する。
韓国市場では、外資系自動車メーカーの多くが苦戦を強いられている。テスラやBMWなどの高級ブランドが台頭する一方で、ホンダをはじめとする従来型メーカーの存在感は薄れつつある。同社は20年以上にわたる韓国市場への参入に終止符を打つこととなった。
韓国市場における外資系自動車ブランドの動向
韓国自動車輸入販売協会のデータによると、2025年3月の外資系自動車ブランドの新規登録台数は以下の通りとなっている。
| ブランド | 3月登録台数 | 前月比 | シェア(%) |
|---|---|---|---|
| テスラ | 11,130 | +41.5% | 32.8% |
| BMW | 6,785 | +7.5% | 20.0% |
| メルセデス・ベンツ | 5,419 | +1.8% | 16.0% |
| BYD | 1,664 | +73.9% | 4.9% |
| ボルボ | 1,496 | +36.6% | 4.4% |
| レクサス | 1,178 | +5.8% | 3.5% |
| アウディ | 1,300 | +31.2% | 3.8% |
| ポルシェ | 911 | +84.4% | 2.7% |
| MINI | 878 | +72.2% | 2.6% |
| トヨタ | 738 | -6.9% | 2.2% |
| ランドローバー | 727 | +88.3% | 2.1% |
| フォルクスワーゲン | 476 | -20.7% | 1.4% |
| ホンダ | 84 | +265.2% | 0.3% |
| キャデラック | 75 | +226.1% | 0.2% |
| プジョー | 72 | -8.9% | 0.2% |
| フォード | 35 | -47.0% | 0.1% |
| ベントレー | 31 | -22.5% | 0.1% |
| ランボルギーニ | 26 | +550.0% | 0.1% |
| フェラーリ | 18 | +38.5% | 0.1% |
| ロールスロイス | 15 | -11.8% | 0.0% |
| シボレー | 6 | 0.0% | 0.0% |
| マセラティ | 0 | 0.0% | 0.0% |
このデータからも明らかなように、韓国市場では電気自動車や高級車ブランドが急成長を遂げる一方で、従来型の外資系メーカーの存在感は相対的に低下している。