米アラバマ州を拠点とするチューニングメーカーAPRは、フォルクスワーゲン(VW)およびアウディ車向けのハルデックスAWDシステム専用チューニングソフトウェア「APR AWD Upgrade for Haldex」をリリースした。
同社はこれまでエンジンやトランスミッションのチューニングをリリースしてきたが、AWDシステムに特化した初のソフトウェアとなる。このチューニングは、トルク伝達の最適化、トラクションの向上、高負荷時や発進時のAWD作動の高速化を目的としている。
対応車種は主にMk7 Golf R、8V RS3、S3、TTSなどの横置きエンジン・前輪駆動ベースのプラットフォームを採用したVW/Audi車。ハルデックスAWDは、通常時は前輪駆動で走行し、必要に応じて後輪にトルクを分配するシステムで、燃費向上にも寄与している。
APRによると、従来のハルデックスシステムでは、クラッチ圧の制限や後輪トルク伝達の遅延、激しい運転時のドライバーのコントロール低下などの課題があったという。新しいチューニングでは、これらの問題を解決し、クラッチの素早い作動、後輪トルクの最適化、ドライブラインのレスポンス向上を実現。さらに、「AWDモード」と「FWDバーンアウトモード」の切り替え機能も搭載されている。
FWDバーンアウトモードは、レースモードで後輪を一時的に切り離し、前輪駆動状態にすることで、バーンアウトやドラッグレース、ダイノテストなどで活用できる。これにより、従来のようなヒューズ切り離しやリアカップリングの切断といった手間をかけずに、簡単にFWD状態を再現できる。
APR AWD Upgrade for Haldexの主なメリットは以下の通り:
- 発進性能の向上
- トラクションの向上
- よりダイナミックな運転体験
- 専用コントローラーなしで実現可能なシンプルな装着
また、APRは他のエンジン・トランスミッションチューニング製品もこのAWDチューニングとの互換性を向上させている。同社は、このチューニングにより、より一貫性のある発進性能とトラクションの向上、複雑な操作を必要としないダイナミックなドライブ体験が得られるとアピールしている。