米カリフォルニア州で2019年にデビューしたグーピー・キッチンが、ニューヨーク州に初進出する。同チェーンは2026年末までにニューヨーク市内に7店舗を展開し、そのうち最初の店舗はミッドタウン・ウエストにオープンする予定だ。
同社の消費者ブランド認知度が最も高いニューヨーク州での展開について、アカデミー賞女優でグーピー創業者のグウィネス・パルトロー氏は「ニューヨークの家族や友人からの要望が圧倒的だった」と明かす。彼女は「カリフォルニア全域をカバーする方が簡単だったが、彼らの熱意に屈した」と語った。
現在カリフォルニア州に14店舗を展開し、累計300万件以上の注文を処理してきたグーピー・キッチンは、2026年末までに計25店舗に拡大する計画だ。ニューヨークの初期出店エリアには、イースト・ウィリアムズバーグ、アッパー・イースト・サイド、フラットアイアンが含まれ、各店舗は半径1〜3マイル圏内でデリバリーを展開する。
「ニューヨークへの愛のメッセージ」キャンペーン
ニューヨーク進出を記念し、グーピー・キッチンは初のキャンペーン「To New York With Love(ニューヨークへの愛のメッセージ)」を開始。パルトロー氏のほか、ニューヨークを代表する人物として、バレエダンサーのジョバニ・ファーラン、WNBAニューヨーク・リバティのジョンクエル・ジョーンズ選手、コンテンツクリエイターのココ・シファーらが参加する。
同キャンペーンはソーシャルメディア(Instagram・TikTok)やローカルの屋外広告で展開され、地元アーティストやクリエイター、スポーツ選手を起用することで、ニューヨークへの愛を表現する内容となっている。グーピー・キッチンのマーケティング担当副社長ジェナ・ウルフ氏は「パルトローはアッパー・イースト・サイドのミューズだが、このキャンペーンはニューヨーク全体へのラブレターの役割を果たす」と語った。
「ゴーストキッチン」モデルで差別化
グーピー・キッチンは、物理的な店舗を持たない「ゴーストキッチン(デジタルキッチン)」と呼ばれる完全デリバリー・ピックアップ型のビジネスモデルを採用。業界全体でデリバリー・デジタル注文は過去1年で4%成長し、店舗内飲食の需要を上回っている(Circana調べ)。
一方で、米国のファストカジュアル市場は現在、競争激化とコスト圧力に直面。Sweetgreenは2026年の同店舗売上高が前年比2〜4%減少すると予測し、チポトレも同指標が横ばいになると見込む。パネラ・ブレッドは今後1億ドルを投資し、直営カフェの強化に注力する方針だ。
こうした中、グーピー・キッチンは「素材と味、プレゼンテーションの質で差別化を図る」と主張。パルトロー氏は「当社の価格帯は他のファストカジュアルと同等だが、品質は圧倒的に優れている」と語った。