リビアンCEO、403億円の報酬を受領
リビアンのCEO、RJ・スカリンゲ氏が2025年に403億円相当の報酬を受け取ったことが、同社の決算書類で明らかになった。内訳は、ストックオプション373.5億円、株式報酬26.6億円、基本給1.12億円となっている。
この額は、フォードCEOのジム・ファーリー氏(27.5億円)やGM CEOのメアリー・バーラ氏(29.9億円)と比較しても桁違いの金額だ。特にファーリー氏の報酬は「わずか27.5億円」と評されるほど、スカリンゲ氏の報酬は突出している。
販売台数4.2万台、業績は低迷
リビアンは2025年に米国で42,247台のEVを販売した。一方、フォードは220万台、GMは285万台の車両を国内で販売。テスラは2025年に世界で約165万台を販売しており、リビアンの販売規模はこれらの大手自動車メーカーと比較して圧倒的に小さい。
さらに、リビアンは2025年に初めて粗利益の黒字化を達成したが、株式時価総額は2021年の上場時の130ドルから現在は20ドル前後で推移しており、依然として低迷している。昨年の販売台数も前年比で減少するなど、業績回復には程遠い状況だ。
新たな報酬プランで最大4.6兆円の報酬も
リビアンの取締役会は2024年11月、2021年に設定されたスカリンゲ氏の業績連動型報酬プランを廃止し、新たな報酬体系を導入した。新プランでは、基本給が200万ドルに引き上げられ、今後10年間で株価が140ドルに達した場合、最大4.6兆円の報酬が見込まれるという。
しかし、リビアンの株価は過去3年間、ほとんど10ドルから20ドルの間で推移しており、2021年の上場時の130ドルからは大幅に下落している。このため、スカリンゲ氏がこの目標を達成するには、相当な業績回復が必要となる。
業界内で最も高額なCEO報酬の一人
スカリンゲ氏の報酬は、テスラCEOのイーロン・マスク氏の報酬(今後10年間で最大1兆円)には及ばないものの、それでも業界内で最も高額なCEO報酬の一つとなっている。その一方で、リビアンの従業員の平均給与は、この報酬額の数千分の一に過ぎないとみられ、報酬格差が浮き彫りとなっている。
「リビアンのCEO報酬は、業界の常識を超えた額です。販売台数が少なく、業績が低迷する中で、このような報酬が与えられることには疑問が残ります。」
– 自動車業界アナリスト
今後の展望
リビアンは今後、小型SUV「R2」の生産を開始するなど、新たな取り組みを進めている。しかし、株価の低迷や販売台数の減少が続く中で、スカリンゲ氏の新たな報酬プランが機能するかどうかは不透明だ。同社の業績回復が、CEO報酬の妥当性を問う鍵となるだろう。